阪神中日戦観戦
江嵜企画代表・Ken
京セラドーム大阪で4月8日(日)午後2時からのセントラルリーグ、プロ野球公式戦、阪神・中日戦を観戦した。この日は難波での猪熊佳子日本画教室の日と重なったが、猪熊先生にお断りして早退、切符を手配してくれた長男と3塁側6番ゲートで合流、試合終了まで10数年ぶりに親子で観戦することができ幸いだった。
京セラドームは阪神難波線で難波から2つ目の駅「ドーム前」下車、徒歩5~6分で球場に着くから一昔前と比べれば便利になった。最寄り駅、神戸御影から阪神難波線を使えば45分で球場に着く。この日は日本画教室が難波だったから教室を出て30分で着いた。
ホームチームのタイガースファンで内野席はほぼ満席だった。京セラドームをスケッチするのは初めてだったが、グランドをまず抑えて描きはじめ、手前の客席から右左そして天井へ視点を広げて描き込み、自宅で彩色した。
肝心の試合の方は、1勝1敗で迎えた第3戦、勝ち越したいところだったが、マウンドには能見の姿。タイガースファンならオープン戦での成績から初めから4~5点は覚悟したであろう。勝利投手の権利がかかる5回に味方エラーから突然に崩れた。悪い流れを断ち切れずこの回だけで4点献上、早くも1対5と敗色濃厚となった。
ところが、野球の試合は先が読めない。中日ベンチが7回、好投の笠原を又吉に代えてくれたことが幸いした。代打攻勢のあと、連打でタイガースが5点を入れて逆転した。中日の森監督のお仕置きも見え隠れしたが、又吉を続投させたこともタイガースに味方した。
本来ならタイガースの勝ちパターンである。と思ったのもつかの間、救援のマテオ、ストライクが入らない。連続四球のあと中日新外国人アルモンテにタイムリー。救援も打たれて万事休す。多くの観客はその時点で席を立った。
一方、米大リーグでは大谷翔平選手大活躍のニュースで日本人以上にアメリカ人の方が歓喜しているように伝えられる。日本時間の9日朝5時からのエンゼルスVSアスレチックス戦をテレビ観戦した。大谷投手は、初回いきなり3者連続三振にはじまり7回交代まで12三振を奪う好投、試合の方も6-1で早くも2勝目を挙げた。打者としては、ホームランをすでに3本打っている。べーブルース以来100年ぶりだと騒いでいる。
野球の本場の米国の各紙、テレビ局では、OHOTANI-SANと「さん付け」になった。翔平の名前から取ってSHO・TIME(ショータイム)という新語まで生まれた。今朝のテレビ画面では、日曜日ということもあり家族づれの姿も目立った。
一方、9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で、米ABCは「5月の米朝首脳会談を来月に控えて水面下の交渉が連日続けられている」とトップニュースで伝えた。世界の今の重大関心事項は北朝鮮問題である。
日本の新聞テレビも、改ざん問題や相次ぐ暗いニュースのせいもあり連日、大谷、大谷と、大きく取り上げている。大谷さん大活躍は、結構なことである。しかし、日本では、国際問題は、どこ吹く風。朝から晩までテレビ、新聞問わず、大谷さんオンリーになるから怖い。
余計なお世話だと、叱られそうだが、昨日の京セラドームでのような締まりのない試合をしていると、日本のプロ野球も早晩、落ち目になるかもしれない。(了)