この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
こうすると、太ももの前が痛いんです
大腿四頭筋のイラスト(大腿直筋)
「左太ももの前が痛いんですが……」と訴える方が来られました。
この方は腰痛も訴えていましたので、(太ももはすぐ治せるので)腰痛の治療を優先させて治療することにしました。
と言うより、腰痛の治療のついでに太ももも治すつもりだったのです。
太ももの前面は、大腿四頭筋と言われる「大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋」の四つからなるもので、その方が訴えていたのは、大腿直筋か中間広筋でしたので、大腿直筋と中間広筋は重なっているので、治すのは難しくないと考えたわけです。
※ 大腿直筋は、股関節から膝関節を繋ぐ筋肉で、股関節が伸びた状態で最も強い力を発揮する筋肉です。つまり、股関節が屈曲(膝を曲げた状態では力を発揮できません。それは、股関節部で大腿直筋が折れ曲がってしまうからです。
※ 中間広筋は、内側広筋や外側広筋と協力して、ヒザを伸展させるために働きます。
そして大腿直筋の構造は、起始部が下前腸骨棘(骨盤の前側)で、停止部が①膝蓋骨(お皿)の上縁中央と、②膝骸靭帯をへて脛骨粗面ですので、この患者さんの主訴である「腰痛」と「左大腿前面痛」から、容易に骨盤の歪みが想像できます。
となると、骨盤を調整して、腰痛を整えれば大腿直筋の痛みも消えると考えることができるわけです。
ところが、一応の治療が済んで、
「はい。太ももの痛みを確認してくれますか」と言ったら、
「今は痛くないですよ」と言う。
「えっ? じゃ、どうしたら痛いんですか」と聞いたら、正座になり、
「こうすると、ここが痛かったんです」と太もも前面に手を置いていました。
「ああ、これ、いいですね。ちょっと写真撮らせてくれませんか。ブログのネタに使いますので……。すみません。もう一度太ももの上に手を載せて、いいですかね。顔は写しませんので……」と写真を撮らせてもらいました。
さてしかし、写真だけ撮っても、治ってなければ意味がないので、
「腰を調整したので大丈夫だと思いますが、念のためにあと1本鍼をさせてください。それで痛みは消えますから」と、頭皮鍼をしました。
頭に1本鍼をしました
頭皮鍼の後、
「どうですかね、痛みは」と聞くと、
「痛くないですよ」と言うので、再度聞いてみました。
「もう、痛みはないですか?」
「はい。痛みはありません」
ということで治療を終了しました。
こうすると、太ももの前が痛いんです
大腿四頭筋のイラスト(大腿直筋)
「左太ももの前が痛いんですが……」と訴える方が来られました。
この方は腰痛も訴えていましたので、(太ももはすぐ治せるので)腰痛の治療を優先させて治療することにしました。
と言うより、腰痛の治療のついでに太ももも治すつもりだったのです。
太ももの前面は、大腿四頭筋と言われる「大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋」の四つからなるもので、その方が訴えていたのは、大腿直筋か中間広筋でしたので、大腿直筋と中間広筋は重なっているので、治すのは難しくないと考えたわけです。
※ 大腿直筋は、股関節から膝関節を繋ぐ筋肉で、股関節が伸びた状態で最も強い力を発揮する筋肉です。つまり、股関節が屈曲(膝を曲げた状態では力を発揮できません。それは、股関節部で大腿直筋が折れ曲がってしまうからです。
※ 中間広筋は、内側広筋や外側広筋と協力して、ヒザを伸展させるために働きます。
そして大腿直筋の構造は、起始部が下前腸骨棘(骨盤の前側)で、停止部が①膝蓋骨(お皿)の上縁中央と、②膝骸靭帯をへて脛骨粗面ですので、この患者さんの主訴である「腰痛」と「左大腿前面痛」から、容易に骨盤の歪みが想像できます。
となると、骨盤を調整して、腰痛を整えれば大腿直筋の痛みも消えると考えることができるわけです。
ところが、一応の治療が済んで、
「はい。太ももの痛みを確認してくれますか」と言ったら、
「今は痛くないですよ」と言う。
「えっ? じゃ、どうしたら痛いんですか」と聞いたら、正座になり、
「こうすると、ここが痛かったんです」と太もも前面に手を置いていました。
「ああ、これ、いいですね。ちょっと写真撮らせてくれませんか。ブログのネタに使いますので……。すみません。もう一度太ももの上に手を載せて、いいですかね。顔は写しませんので……」と写真を撮らせてもらいました。
さてしかし、写真だけ撮っても、治ってなければ意味がないので、
「腰を調整したので大丈夫だと思いますが、念のためにあと1本鍼をさせてください。それで痛みは消えますから」と、頭皮鍼をしました。
頭に1本鍼をしました
頭皮鍼の後、
「どうですかね、痛みは」と聞くと、
「痛くないですよ」と言うので、再度聞いてみました。
「もう、痛みはないですか?」
「はい。痛みはありません」
ということで治療を終了しました。