EU,米国間で貿易戦争拡大回避の動きを歓迎、ＮＹダウ172ドル高、ドル買い戻され、1ドル＝110.94円（学校で教えてくれない経済学）

「EUユンケル委員長がトランプ米大統領と24日会談、米欧の貿易戦争回避に向けて協議することで合意した。トランプ大統領は「EUは米国のLPGガス,大豆輸入を増やす。同時にEUは輸入関税を引き下げる。一方、米国は追加関税引き上げを留保することで合意した」と語った」と25日付ワシントンポスト紙、NYタイムズ紙は電子版トップで報じた。サプライズと市場は受け止めた。25日のNY株式市場はダウ、ナスダック共に反発に転じ、NYダウは172ドル高、25,414ドルで取引を終えた。米債券は売られ10年物利回りは2.972％へ上昇した。NY外為市場では、EUと米国が貿易戦争を回避で合意したと伝えられた後、ドルが反発に転じた。ドルが買われ、1ドル＝110.94円、1ユーロ＝130.13円で取引された。NY原油（WTI）は米原油在庫減を材料に反発、バレル69.30ドル、NY金はオンス1，231.80ドルと小幅高で取引を終えた。

26日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC,フランスF2,ドイツZDF,スペインTVE,ロシアテレビはそれぞれトップで「ギリシャ山火事で死者が少なくとも84人、多くの行方不明者が出ている。誰が責任者なのか。松の木を撤去するために火をつけた業者の名前が挙がっている。放火の疑いも消えていない。」と伝えた。26日放送の豪ABCは「ラオスの建設中の水力発電所ダムが決壊して多数の死者、行方不明者が出ている。道路はいたるところで寸断状態になっている。今回決壊したダムはラオス、韓国、タイ3国の共同事業で来年完成予定だった。電力の大半はタイへ輸出される予定である。」と伝えた。

25日朝放送のシンガポールCNAは「不正ワクチンを製造していた長春長生生物科技関係者15人の身柄を中国政府は拘束した。中国国内では今回の事件を激しく糾弾する書き込みがウエイボーに殺到している。」と伝えた。 25日付のNHKニュース電子版は「南アフリカ訪問中の習近平主席は23日、訪問先から不正ワクチン問題徹底調査を指示する異例の措置をとった。中国当局は事態の鎮静化に躍起になっているようだ。」と伝えた。25日朝放送の香港TVBは「中国政府は台湾就航の航空各社に「中国台湾」と表記するよう7月25日の期限を設けて要求していた。アメリカン航空、ルフトハンザ、キャセイパシフィクも応じた。」と伝えた。25日朝放送の韓国KBSは「中国外務省次官が朝鮮独立65周年式典を2日後に控えて北朝鮮を訪問、非核化に向けて北朝鮮と協協議すると外務省報道官は語った。北朝鮮がミサイル施設の一部撤去発表を米国は好意的に受け止めている。韓外相は、米朝韓中4ケ国による朝鮮戦争終結に向けた協議を示唆した。年内に朝鮮戦争終結宣言に期待が出てきた。朝鮮戦争時の米兵遺骨返還交渉もその後進展を見せている。」と伝えた。

25日朝、5時時台の放送のドイツZDFは「ユンケルEU委員長はトランプ大統領との会談の前に貿易戦争の拡大はなんとしても回避しなければならない。しかし、EUは米国の追加関税引き上げは応じられない。一方、トランプ大統領はEUに輸入関税引き下げを要求している。私の頭の中にはEUは協議する用意がある。」と語った。」と放送していた。（了）