ＮＹ原油急落も米金融株高が相場をリード、ＮＹダウ小幅高、トランプ・プーチン会談、「米露関係改善の第一歩」と共同記者会見で両首脳語る（学校で教えてくれない経済学）

米国が戦略備蓄原油を放出かと伝えられ週明け16日のNY原油（WTI）が急落、バレル68.06ドルへ3％急落して取引を終えた。エネルギー株安が相場の足を引っ張ったが利上げで収益力をつけた金融株高との綱引きのあとNYダウはほぼ横ばい44ドル高、25,064ドルで取引を終えた。3連休明けの17日朝5時45分からのテレビ東京の番組に出た堀古英司氏は「米金融企業の収益力は利上げと米景気の底堅さを受けて着実に力をつけている」と話した。同番組に出演したシュナイダー恵子氏は「米中貿易戦争は短期的と市場が見ていることが米株の底堅さを支えている」と話した。NY外為市場では1ドル＝112.28円、1ユーロ＝131.48円で取引された。ＮＹ金は小幅続落、オンス1，239.70ドルで取引を終えた。

17日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC,ドイツZDF,ロシアテレビは16日、ヘルシンキで開かれたトランプ、プーチン米露首脳会談を揃ってトップで報じた。英BBCは「共同記者会見の場でアメリカのメディアはトランプ米大統領の2016年米大統領選選挙戦でのロシア疑惑に絞って質問したが、トランプ大統領は「ロシアが介入した理由を見つけるのは困難だ。自分は一切関与していない。いずれにしろ前政権での出来事だ。」と答えた。プーチン大統領は「ロシアは一切関与していない。」と一貫して否定した。トランプ大統領は「二人が会う4時間前まで両国の関係は悪かった。今全く変わった。米露両国の関係改善の第一歩がはじまる。」と語った。プーチン大統領も両国首脳は今後もたびたび会談する機会をつくる。両国のさらなる協力関係を強めたい」と語った。」と伝えた。ロシアテレビは「米メディアのCNN記者はロシア疑惑に関して同じ質問を4度繰り返した。プーチン大統領は辛抱強くロシアは一切関与していないことを我慢強く応対した」と伝えた。

17日朝放送の中国CCTVは「北京を訪れたトゥスクEU大統領、ユンケル委員長は李克強首相と共同記者会見で「米国の一国主義、保護貿易主義に反対する。その一方、現状に合わなくなっている国際貿易ルール改善に共同作業部会を設けることで一致した」と語った。李首相は「中国は一国主義、保護貿易主義は誰も得にならない。EUと中国はお互いパートナーとして協力を深めていきたい。」と語った。」と伝えた。上海衛視は「中国の4～6月期GDPは6.7％と1～3月期の6.8％より低下した。しかし、上半期通してみれば年間6.7～6.8％と安定した伸びを維持した。今年下半期も安定した成長を維持することが出来る」と伝えた。華報道官は「自らのみを有利に図っても誰のプラスにもならない」とアメリカを非難した。」と伝えた。香港TVBは「李首相との会談の後、トゥスクＥＵ大統領は「貿易戦争は誰の得にもならない。」と語る一方中国の産業政策を非難した。アメリカの関税引き上げを受けて中国はヨーロッパに接近を図ろうとしているが、中国はドイツとフランスを完全に取り込めないでいる。」と伝えた。一方、韓国KBSは「文韓国大統領は、足元の財政事情を勘案して、自ら公約した2020年までに最低賃金を１万ウオン実現を取り下げざるを得なくなった。」と認めた。」と伝えた。フランスＦ２は「ワールドカップ優勝祝賀会がパリエリゼー宮殿前で開かれ「フランス国民は、久しぶりで一つになった」と語る市民の声を伝えた。（了）