例のトンカツ屋さんカウンター
江嵜企画代表・Ken
こちら神戸にも昨日7月9日、梅雨明け宣言が出た。3日続きの大雨で特に西日本各地で甚大な被害が出た。
花崗岩が風化してこまかくなった「まさ土(ど)」を含んだ土砂が広範囲に流れ込んで被害を大きくしたとヤフーのブルグに出ていた。
今回、神戸も六甲山麓の住宅地で土砂崩れが起きた。がけ崩れした近くにお住まいの方が神戸松陰女子大に避難されたと聞いた。六甲山も花崗岩で出来た山である。芦屋のロックガーデンで子供のころ水晶や石英、雲母をひろった。神戸は80年前の7月初めに3日間大雨が降った。土砂崩れで阪神間全域に大きな被害が出た。
当時六甲山ははげ山だった。犠牲者が出て砂防ダムがきめこまく造られた。旧生田川が氾濫、濁流に巻き込まれた人が暗渠にスポイトのように吸い込まれたと言う恐ろしい話を祖母から聞いた。神戸大水害の様子は谷崎潤一郎の「細雪」に詳しい。
横道にそれた。阪神青木駅そばの更地パトロールのあと例の「とんかつ屋さん」を覗いた。急いで撮ったので一番上にあったタケノコは写っていないが今回は、干支が2枚と先日届けた「むくげ」のスケッチが追加されて並んでいた。
毎年干支のスケッチをマスターにお渡ししている。今年は戌年なのでワンちゃんはわかる。マスターがなぜお猿さんを横に並べたのか興味深い。ひょっとしたらマスターはお猿さんなのかもしれない。
クレマチス、チューリップとスノードロップは以前からあった。むくげが加えられた。
筍が一番上に乗せられた。
スペースに限りがある。何を残し、何を外されるのか。その時、マスターがどんな顔をして並べ替えされるのだろうかと、想像するだけで、失礼ながら楽しくなる。
絵を描いた「本人」はもちろん喜んでいるが、マスターに「自分」が選ばれて、一番喜んでいるのは、ひょっとしたら、スケッチ「本人」かもしれないと、忖度している次第である。(了)