米企業の7~9月決算が3期連続で減少したが、S&P500の内342社の75%の企業の業績が投資家の予測値より良かったことから投資家は一息ついていると31日で付けWSJ紙電子版トップの記事に出ていた。31日のNY市場ではダウは一時300ドル近く値下がりしたが、取引終了にかけて買い戻され、140ドル、0.5%安、27,406ドルで取引を終えた。ダウ140ドル安はボーイング株42ドル安、キャタピラー株17ドル安が響いた。米中貿易協議がチリでのAPEC開催取り止めでとん挫するとの思惑から中国関連銘柄に売りが出た。トランプ米大統領が「部分合意」ながら米中首脳間で11月半ばをめどに場所を変えて予定通り調印を行うとツイートしたことで懸念がやや緩和された。現在までのところNY市場は米中貿易協議の思惑で上下してきている。その一方で、足元の米国経済が悪いなりにも、今後とも、底堅く推移していくかどうかが今後の相場展開の目安になる。
トランプ米大統領弾劾の動きもNY市場の頭を押さえている。30日のNYタイムズ電子版は米下院が提出した弾劾証言要請書をトランプ大統領が公式に受け取ったとトップで伝えた。ホワイトハウススタッフの一人が一昨日、ウクライナ大統領の電話を傍で聞いていた。同氏は「トランプ氏はバイデン元副大統領を念頭にジェレンスキー、ウクライナ大統領に圧力をかけた。ホワイトハウスは電話会談の内容を直後に公表したが圧力をかけた箇所が削除されていたため修正を求めたが認められなかった」と証言した。大統領弾劾を巡る米下院での審議は始まったばかりである。2020年米大統領選挙まで1年を残している。米国政治の不透明感はぬぐい切れていない。幾多の波乱が待ち受けているに違いない。
一方、30日の米FOMC会合で「景気拡大に向けて適切に行動する」との文言を声明文から削除して「3回目の利下げ後、追加利下げなし」を示唆したが、「今後のデータを注意深く見守る」と会合後の記者会見でパウエルFRB議長は発言して利下げ打ち止め感を緩和した。31日のNY外為市場では、米債券相場が買われ10年物米国債利回りが1.769%まで下落した。ドルは一時1ドル=107円台を覗く場面があったがあと株価の戻しにつれて買戻しが入り1ドル=108.01円で取引を終えた。対ユーロでは1ユーロ=120.42円、対英ポンドでは1ポンド=139.79円で取引を終えた。NY原油(WTI)はバレル54.12ドルへ続落、一方、金利の反面教師であるNY金相場はオンス1,515ドルへ急反発した。
閑話休題。私事ながら手術前検診最後の循環器内科医の診察を31日受けた。医師が心臓のCT画像を見せながら「血管がきれいですね。手術に問題ないでしょう。」とご自身の手で血管の映像を手でなぞりながら説明を受け、元気をもらった。医学の専門用語に脳血栓、脳梗塞、脳溢血の言葉がある。血栓,梗塞は共に管を塞いでしまう意味である。脳溢血という言葉もある。溢血とは溢れるという意味である。♪春の小川はさらさら流る♪の歌詞がいつも頭に浮かぶ。「血管がきれいですね。」の専門医の言葉を信じて本番を乗り切りたい。(了)
トランプ米大統領弾劾の動きもNY市場の頭を押さえている。30日のNYタイムズ電子版は米下院が提出した弾劾証言要請書をトランプ大統領が公式に受け取ったとトップで伝えた。ホワイトハウススタッフの一人が一昨日、ウクライナ大統領の電話を傍で聞いていた。同氏は「トランプ氏はバイデン元副大統領を念頭にジェレンスキー、ウクライナ大統領に圧力をかけた。ホワイトハウスは電話会談の内容を直後に公表したが圧力をかけた箇所が削除されていたため修正を求めたが認められなかった」と証言した。大統領弾劾を巡る米下院での審議は始まったばかりである。2020年米大統領選挙まで1年を残している。米国政治の不透明感はぬぐい切れていない。幾多の波乱が待ち受けているに違いない。
一方、30日の米FOMC会合で「景気拡大に向けて適切に行動する」との文言を声明文から削除して「3回目の利下げ後、追加利下げなし」を示唆したが、「今後のデータを注意深く見守る」と会合後の記者会見でパウエルFRB議長は発言して利下げ打ち止め感を緩和した。31日のNY外為市場では、米債券相場が買われ10年物米国債利回りが1.769%まで下落した。ドルは一時1ドル=107円台を覗く場面があったがあと株価の戻しにつれて買戻しが入り1ドル=108.01円で取引を終えた。対ユーロでは1ユーロ=120.42円、対英ポンドでは1ポンド=139.79円で取引を終えた。NY原油(WTI)はバレル54.12ドルへ続落、一方、金利の反面教師であるNY金相場はオンス1,515ドルへ急反発した。
閑話休題。私事ながら手術前検診最後の循環器内科医の診察を31日受けた。医師が心臓のCT画像を見せながら「血管がきれいですね。手術に問題ないでしょう。」とご自身の手で血管の映像を手でなぞりながら説明を受け、元気をもらった。医学の専門用語に脳血栓、脳梗塞、脳溢血の言葉がある。血栓,梗塞は共に管を塞いでしまう意味である。脳溢血という言葉もある。溢血とは溢れるという意味である。♪春の小川はさらさら流る♪の歌詞がいつも頭に浮かぶ。「血管がきれいですね。」の専門医の言葉を信じて本番を乗り切りたい。(了)