ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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首筋が痛く、腰も痛い:膀胱査穴 (11/24の臨床実践塾準備)

2019-11-15 06:48:03 | 診断即治療と虹彩学
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 膀胱査穴ツボ

画像をクリックすると動画が始まります



七星鍼法には「査穴」というツボがあります。
「査穴」は12経絡全てにあり、それぞれ経絡の名前をかぶせて、肝査穴とか腎査穴とかと呼んでいるのですが、この査穴というのは、七星鍼法を考えるときに命名したもので、非常に便利なツボです。

何故かと言うと、郄穴(急性症状に使う経穴)のようなツボでもあり、原穴(その経絡の基本となるツボ)のようでもあるのです。
つまり、急性にも慢性にも使える優れものなのです。
ですから、このブログにもたくさん書いてきました。

さて、タイトルのような方が来られましたので、脈診をすると「膀胱経」に虚を感じました。
そこで、膀胱査穴を使ってみる事にしたのです。
※ 膀胱査穴はめったに使うことがなく、年に1~2回使うかどうかです。

それで、上の動画を見てもらうとわかるのですが、膝裏に鍼をしているのに、首筋の痛みも取れ、腰の痛みも取れたのです。
それは、膀胱経というのは、背部を走る経絡で、頭から足先まで走っているからです。

と言っても、現代医学系の方には分かり難いかも知れませんので、順序よく説明しますと、背中には、「脊柱起立筋」という筋肉があります。
それは、大きく分けて、「棘筋」「最長筋」「腸肋筋」の3つに分けられます。

脊柱起立筋が収縮すると、背を伸ばす事ができますが、片側だけが収縮させると体幹を側屈させたり回旋させたりすることができます。
そして、常に姿勢の維持に関与していますので、立ったり、座ったり、歩いたりできるのは、この筋肉のおかげと言えるわけです。

ですから、この筋肉に異変が起こると、時に、タイトルのような症状が出てくる場合もあるわけです。
さて、ここからが東洋医学のおもしろいところで、この筋肉に深く関与しているのが「膀胱経」になります。

つまり、膀胱経に異変が起こっても、脊柱起立筋には何らかの変調が出て来るわけです。
逆から言いますと、脊柱起立筋の異変は、(全てではありませんが)膀胱経で治療する事もできるというわけです。

また、「腎・膀胱」と「心・小腸」は対応経絡ですので、膀胱査穴を使わずに、腎経と心経を使っても治療はできます。
ただ、この場合は、脈に「膀胱虚」の反応があったので、膀胱経を使ったわけです。

で、膀胱査穴に刺鍼して、すぐに抜鍼したのですが、

「どうですか首筋は?」と聞くと、首を左右に曲げて、

「あ、楽です」と言い、

「腰はどうですか」と聞くと、

「あ、楽です」と答えていました。

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