「ハイテク企業株買いが継続し、NY株式市場ではダウ、26,067ドル、177ドル、0.7%高、S&P500,3,169,0.8%高、ナスダック、10,492、1.4%高と揃って値上がりした。アップル、381ドル、2.3%高、1銘柄でダウを58ポイント押し上げた。他の銘柄は総じて冴えない。ナスダックはこの日も過去最高値を更新した。テスラは1,365ドルと1.7%反落した。一方、アマゾン、3081ドル、2.7%高、ツイッター、35.40ドル、7.3%高、アリババ、257ドル、9.0%高が相場をリードした。アリババは3月安値の180ドルから43%値上りした。新型コロナ感染拡大でテレワーク(在宅勤務)が定着,動画配信サービスで半導体とAIを組み合わせて実績をあげているナビディア(Nvidia)が408.64ドル、3.5%高、年初来72%値上りした。ハイテク株上昇の流れを象徴している。」と8日、ブルームバーグ電子版は伝えた。
ブルームバーグ電子版は「8日、米国の新型コロナウイルス感染者数が300万人を突破した。これは世界感染者数の4分の1を占める。米国の新型コロナ死者数は13万1,600人を超えた。米政府は8日、ルイジアナ、テキサス、フロリダでウイルス検査を増やすと発表した。感染拡大をより正確につかむためとしている。1日最大5,000人、無料検査を実施する。米国で感染者が300万を超えたことは米国人100人に一人が感染したことを意味する。」と伝えた。ブルームバーグは「8日、NY株は全体としては値上りしたが、ホテル、航空、レストラン、大型イベント関連株は揃って冴えない。ユナイテッド航空は8日、米国内当社従業員の45% にあたる3.6万人に解雇リスクを通知した。米政府の新型コロナ支援策が9月末で打ち切られる。米航空の国内の収益は2019年対比78%減少、旅客輸送数は69%減少した。ユナイテッド航空株価は8日32.48ドルと続落、年初来67%下落した」と伝えた。
8日、ロイター電子版は「8日、NY株式市場は主要株価指数が揃って値上りした。恐怖指数VIXは28.11へ4.5%低下した。米10年債利回りは0.65%へ低下した。NY外為市場ではドルが対ユーロで1ユーロ=1.133ドルまで売られた。対円では1ドル=107.26円、1ユーロ=121.39円、1英ポンド=135.33円とユーロと英ポンドの上げが目立った。NY原油(WTI)はバレル40.90ドル、北海ブレント、同43.24ドルと上値の重い展開が続いている。新型コロナ感染拡大加速で夏の旅行シーズン入りにも関らず米国内ガソリン需要が低迷していることが背景にある。NY金はオンス1,820.60ドルと小幅続伸した。8日のドル安への流れも金買いをサポートした。8日、ワシントンポスト紙電子版は「2020年上半期にNY金ETFに400億ドルの新規の資金が入った」と報じた。」と伝えた。
日本企業関連のニュースで8日、ブルームバーグ電子版は「伊藤忠がファミリマート株をTOB(公開買い付け)で完全子会社すると8日、発表した。ファミマは国内1万6,613店、海外8,032店で事業展開している。伊藤忠は1998年にファミマ株を取得。2018年に41.45%から50.10%へ拡大して来た。今回100%化する。伊藤忠は今年6月に時価総額でトップの三菱商事を抜いた。グループ全体で迅速な意思決定することが狙いである。」と伝えた。(了)