米追加刺激策期待からＮＹ株価小幅反発、一方、英、仏、独など欧州で再びコロナ感染拡大。マドリード裁判所はマドリード州が決めたコロナ対策は人権侵害の恐れありとの判断を示した（学校で教えてくれない経済学）

「ペロシ米下院議長が8日、部分的追加刺激策を拒否した。一方、トランプ米大統領は包括的刺激策を望んでいると伝えられ、8日の、NY市場では、ダウは122ドル、0.4%高、28,425ドル、Ｓ＆Ｐ500,3,446,0.8%高、ナスダック、11,420、0.5%高と小幅値上がりした。一方、新規失業保険新件数は8,000件減も84万件と依然、高水準が継続している。NY州で8日、新たに感染者が増加、5月来最高を記録した。欧州でコロナ感染拡大が続いている。スペインマドリード裁判所はバーなど営業停止、個人の往来規制を決めたマドリード政府の決定に対して、基本的人権を侵すとの判断を示した。」とブルームバーグ電子版は伝えた。

8日、ロイター電子版は「恐怖指数VIXは26.40、5.9%低下、米10年物国債利回りは0.7650%と2.5%下げた。NY外為市場ではドルが対円で買はれた。1ドル＝106.02円、1ユーロ＝124.67円、1英ポンド＝137.11円で取引された。NY原油（WTI）はバレル41.28ドル、3.5%高、北海ブレント、43.42ドル、3.5%高と反発した。NY金はオンス1，898.20ドルと0.2%上げた。」と伝えた。ロイター電は「8日、ＮＹ市場ではIBMがインターネット配信サービス、クラウド部門を切り離し別会社として上場するとの発表を受けて133.08ドル、7.3%急反発、1銘柄でダウを59ポイント押し上げた。」と伝えた。

8日、ブルームバーグは「①日本で自殺者が8月15%増加した。コロナが心理的負担となっている、②新型コロナワクチンの開発、十分な供給はむつかしいと専門家は見ている」と伝えた。8日、WSJは「①トランプ米大統領はバーチャル・ディベートを拒否した、②米新規失業保険申請件数は84万件と高い水準が継続している。」と伝えた。8日、NYタイムズは「①バイデン候補はトランプ大統領の病状の回復がなければ10月15日の討論は参加しないと述べた。マコーネル共和党院内総務は感染の怖れがあるホワイトハウスに出かけていないと述べた、②ペロシ米下院議長は航空産業に限定した救済策を拒否した。米国の財政赤字が過去最高を記録、効果的な経済対策が欠かせないと述べた。」と伝えた。

9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でフランスF2は「フランスでコロナ感染者が日々増加している。パリ市内の病院のICUベッドの50%を、現在、コロナ重症患者が占める。現在の勢いで感染者が増えれば11月19日にはパンクする怖れが出てきた。一方、パリ市内のある花屋の店主は結婚式が次々キャンセルされ花が売れなくなった。このままなら年内もたないと話した。フランス国鉄が来週から5%減便を決めた。毎日ガラガラの状態で高速列車タリフを走らせている。」と伝えた。ドイツZDFは「ドイツ国内のコロナ感染者数が4,158人確認された。前週2,800 人。無防備な状態で集会を楽しんでいる。最大の問題はイベント会場にある。」と伝えた。英BBCは「8日、英国で新たに17,540人の感染が確認された。1月前は5,000だった。8日の死者数は77人と少ない。しかし、累計では42,592名となった。入院患者増加でいまのところベッドに余裕があるが先は読めない。」と伝えた。一方、韓国KBSは「豚熱感染が、8日、今年初めて確認された。」と伝えた。(了)