米追加経済対策期待からハイテク株リードでＮＹ株式市場値上り、一方、英国はじめ欧州で新型コロナ感染者再び急増とブルームバーグが伝えた（学校で教えてくれない経済学）

「トランプ米大統領は9日、ラジオ番組に出演し、議会で協議中なので言えないが、自分は、民主、共和両党より大規模な景気対策を望んでいると述べた。民主党は2.2兆ドル、共和党は1.8兆ドル案を提示して協議している。9日のNY市場は追加景気対策期待から、ダウは161ドル、0.6%高、28,586ドル、S&P500、3,477,0.9%高、ナスダック、11,579,1.4%高と揃って値上がりした。米債券が売られ、米10年債利回りは0.777%、1.3%上昇した。恐怖指数VIXは25.00と5.2%低下した。」と9日、ブルームバーグ電子版が伝えた。

9日、ロイター電子版は「NY外為市場ではドルが売られた。1ドル＝105.60円、1ユーロ＝124.95円、1英ポンド＝137.78円で取引された。NY原油（WTI）はバレル40.55ドル、1.6%安、北海ブレント、同42.80ドル、1.3%安で取引された。NY金はオンス1，936.30ドル、0.5%高と反発した。株価個別の動きではダウ銘柄ではアップル、116ドル、1.7%高でダウを13押し上げ、マイクロソフト、215ドル、2.5%高、ダウを34押し上げハイテク株が買われた。ナスダック銘柄では、ネットフリックス、539ドル、1.4%高、テスラ、434ドル、1.9%高、ズーム、492ドル、2.9%高、アマゾン、3,286ドル、3.0%高が相場をリードした。欧州株も米株高期待から値上がりした。」と伝えた。

9日、フィナンシアルタイムズ電子版は「①人民元が15年来の高値を付けた。6億人が国内旅行でお金を落としたことで中国経済の回復への期待が生まれた。②米大統領選挙戦でバイデン候補リードで民主党が下院、上院とも過半数を抑える「ブルーウエーブ」が起こる。民主党主導で米大統領選挙後大型の景気対対策期待から米株を底支えしているとの見方が出てきた、③メルケル首相は「過去のコロナ対策は成功したがここへ来てドイツ一部地域で感染者が急増してきた。厳しい措置を取らざるを得ないと警告した、④中国が政治的思惑からWHOワクチン共同開発チーム参加を表明した。」と伝えた。

9日、ブルームバーグ電子版は「①トランプ再選のチャンスがバイデンとのテレビ討論で評価を下げ、さらにコロナ陽性後入院が追い打ちをかけた。トランプ対バイデン＋黒人票の争いがより鮮明になった。トランプ氏は女性と郊外の有権者、特に50歳以上のシニア層の支持を失いつつある、②英政府統計局（ONS）はここ1週間の英国全体の新規コロナ感染者数が合計で101万7，200人が確認された。Out of control(制御不能)の状態に陥りつつある。英政府は9日、営業停止を強いられた企業の従業員賃金の3分の2を政府が負担する。営業停止企業の現金助成を強化すると発表した、③ニュース・サイト「バージ」は、マイクロソフトは9日、恒久的な在宅勤務を認めると発表したと伝えた。9日、ロイター電子版は「米大手銀行上位25行の現金及び米国債その他政府保証債がバランスシートで35%を占めた。アナリストのブライアン・フオーラン氏は「銀行には現金が有り余っているが融資先がない。」と述べた。」と伝えた。2020年ノーベル平和賞に世界食糧計画（WFP）が受賞し「世界中で命を懸けて食糧を届けている職員の仕事が認められた。」と声明を出した。(了)