(学校で教えてくれない経済学)
「ロシア軍によりウクライナ西端ポーランド国境から20キロ地点のリビウ州の軍事訓練センターが無差別攻撃の標的になった。死者数十人、負傷者百数十人が出た。ウクライナ東部パリウポリでは産科小児病院が空爆を受け負傷した妊婦は帝王切開も赤ちゃん共に死亡した。ロシア軍は首都キエフを包囲している。一方、外交努力が同時進行している。4回目の協議が15日予定されているがロシアはウクライナの「中立化」「非武装化」を譲る気配はない。」と15日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCが伝えた。米ABCは「米国のガソリン店頭平均価格がガロン4ドル32セントを超えた。車の下に仕掛けた装置によるスタンドでのガソリンの盗難が全米で多発している。屋外駐車中のガソリン抜き取りも増えている。ウーバーでは値上げ分はそのまま運転手摂りで対応している」と伝えた。
ドイツZDFは「①シュルツ独首相は首相就任後初のトルコ訪問しエルドアントルコ大統領とウクライナ問題で会談した。エルドアン大統領は停戦実現に全力を尽くすと語った。しかし、ロシアの考えと開きが余りにも大きい、②ガソリン値上がりが止まらない。独連邦議会では一時的な値引きは禍根を残すと猛反対している。」と伝えた。シンガポールCNAは「香港に隣接する深圳で新型コロナ感染者数が倍増した。ゼロコロナ政策を受けてロックダウンを継続する。深圳には多くの半導体工場含め電子機器メーカーがひしめいている。中国全体経済活動への影響が危惧される。感染は上海、吉林まで拡大して来た。」と伝えた。韓国KBSは「韓国で感染者数急増に伴い死者数が一日当たり200件を超える日が続いている。火葬場の稼働率を一日当たり1基3体以上を4体以上へ上げて緊急対応する。」と伝えた。
14,15日の米FOMC会合で政策金利引き上げが決まる。恐怖指数VIXは31.77と3.33%上昇した。米債券が売られ10年米債利回りが2.130%まで上昇した。米ドル指数が上昇につれてドルが対円で1ドル=118.28円まで値上がりした。他の主要通貨では1ユーロ=129.49円、Ⅰ英ポンド=153.84円で取引された。一方、NY原油(WTI)は先週末からの流れを受けて続落、バレル99.12ドル、北海ブレント、同103.03ドルで取引された。ガソリン価格はガロン4ドル超えを維持している。NY金はオンス1,946.80ドルへ値下がりした。ビットコインは3万8,999ドルへ小幅下げた。
NY株式市場ではダウははじめ33,395ドル迄買われたが取引終了にかけて売られ、先週末比1ドル高、32、945ドルで取引を終えた。S&P500は4,173、31ポイント、0.74%安、ナスダックは12,581と262ポイント、2.04%安で取引を終えた。ナスダックでは主力銘柄が軒並み売られた。ネットフリックス、331.01ドル、2.74%安、テスラ、766.37ドル、3.64%安、ズームビデオ、94.64ドル、3.55%安、グーグル、2,534.82ドル、2.86%安、アマゾン、2,737.06ドル、2.52%安、スナップチャット、28.00ドル、6.82%安、特に中国系企業の代表銘柄の一つであるアリババは77.76ドルへ10.32%安と記録的安値で取引を終えた。相場は全てでないが相場は物知りだという格言もある。何かを伝えたがっているのだろう。(了)