「ロシア軍はキエフ南部を制圧,首都キエフに軍隊を集結、一方、ロシア軍は西欧最大のロシア東部にあるサボーリージヤ原子力発電所を攻撃した。原子炉から放射能漏れは見られない。首都キエフの住民の半分は非難した。②中国全人代が4日開幕した。コロナと供給網問題から中国経済の減速報告が見込まれる、③2月米雇用者数は67万8,000人増加、失業率は3.8%へ低下した、④米国の新規コロナ感染者数は5万1,599人、55%減、死者数は1,706人、20%減」と4日、NYタイムズ電子版が伝えた。4日のWSJ紙電子版は①ウクライナ状勢の緊迫化、予想外に増加した米雇用数、原油高によるインフレによる米利上げ懸念が重しで4日のNY株価は下落、安全資産として米債券、金が買われた、②カマラ米副大統領がEU会議に出発した。欧州ではウクライナ状勢懸念増大で欧州主要株価が3%前後下落した。」と伝えた。
週末4日のNY市場ではダウは33,614ドル、179ドル、0.53%安、S&P500は4,328、34ポイント、0.79%安、ナスダックは13,313と224ポイント、1.66%安で取引を終えた。個別銘柄ではダウではボーイングが180.84ドル、4.24%安、1銘柄でダウを79ポイント押し下げた。ナスダックではグーグルが2,642.84ドル、1.63%安、アマゾンが2,912.82ドル、1.53%安とナスダック安をリードした。
恐怖指数VIXは31.98と4.92%上昇、米債券が買われ、米10年債利回りは1.739%へ低下した。NY外為市場では1ドル=114.84円、1ユーロ=125.59円、1英ポンド =152.04円と対主要通貨で円高が進んだ。NY原油市場ではウクライナ状勢緊迫で脱CO2への流れから化石燃料への投資敬遠で供給は減る。一方、需要は欧米中心に新規コロナ感染拡大が沈静化して原油需要は増加すると供給不足化の思惑で値上りした。WTIはバレル115.00ドル、6.81%高、北海ブレントは同117.99ドル、6.80%高で取引された。NY金はウクライナ状勢緊迫化で安全資産として債券と共に買われオンス1,971.70ドル、1.85%高、当面の目標の2,000ドルポイントに近づいた。一方、仮想通貨のビットコインは引き続き弱く3万9,528ドルと再び4万ドルを割って取引を終えた。
5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAは「①世界中でインフレが進んでいる。コーンは767ドル、2.64%高、小麦が1,209ドル、6.61%高アルミが、3.7%高、原油WTI,北海ブレントが共に6%以上値上がりした。ロシアがドル決算を事実上とめられた物価高騰への影響が大きい。半導体製造に欠かせないレアメタルはロシア産が多い。タイのインフレ率が今年に入り5.3%、韓国は2月、3.9%高を記録した。②香港の感染者が連日5万人を超え、最悪の事態に直面している。ロックダウは今のところ決まっていない。」と伝えた。韓国KBSは「韓国の慶尚北道の原発の近くで山火事がはっせい、少なくとも4,000の建物に被害が出た。原発は無事だった、②4日、韓国大統領選期日前投票で過去最高の776万人、有権者の17.6%を占める人が投票した。」と伝えた。(了)