(学校で教えてくれない経済学)
「ウクライナの首都キエフの地下鉄の駅には毎日、夜になると1万5,000人ほどの人が集まる。地下鉄の駅は冷戦時代に避難場所(シエルター)を兼ねて建設された。地下105メートルの駅もある。最大10万人が収容できる。水飲み場もトイレも数多い」と15日、ブルームバーグ電子版が書いていた。以前にも当欄で書いたが、28年前の阪神淡路大震災で筆者は自宅も里の家も全壊した。土地の古老のひとりが「第二次世界大戦のとき頭の上から爆弾が降って来た。地震なんか大したことない」と叱咤された記憶が今も鮮明に残っている。
15日のブルムバーグ電子版は「①バイデン米大統領はミシエルEU大統領とウクライナ状勢について電話会談を行った。24日開催のNATO(北大西洋条約機構)緊急首脳会議に出席する。②15日、NY原油(WTI)はバレル95ドル台まで値下がりした、③3月の米PPI(生産者物価指数)が前月比0.8%増、前年比10%増加した。増加分の3分の2はエネルギー上昇分が占めた、④15日、NY市場は5回目の和平協議が継続と一部に伝えられたことや原油下落を材料に値下がり銘柄中心に買いが入りダウは599ドル値上がりした。」と伝えた。
16日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「ゼレンスキーウクライナ大統領はカナダ議会でテレビ演説し爆撃機を支援してくれと訴え、自分が殺害の第一目標、家族が第二目標になっているがひるまず戦うと述べた。オレナ・ゼレンスキー夫人はロシアの侵攻前には一切表に出なかった。毎日国民と対話し団結を呼びかけている」と伝えた。ドイツZDFは「ウクライナからの避難民は350万人を超えた。ウクライナの南西の隣国モルドバは面積3万3,840㎢(日本は37万㎢)、人口38万の小さく貧しい為、男は国外へ働きに出るが避難民を受け入れている。次は自分の国が狙われると覚悟している」と伝えた。
ドイツZDFは「ポーランド、チエコ、スロバニア東欧3国大統領がキエフを突如、訪問した。ひやっとした。中の一人でもミサイル攻撃を受けた時EUとしてどう対処すべきが用意がない。自分自身の為だったのか。外交ポースなら要らないという声も出ている」と伝えた。フランスF2は「原油高騰で石油大手は巨額の利益を出した。仏大統領選挙を控えて彼らに特別課税して国民に還元すべきだとの意見がフランス議会で出ている。」と伝えた。韓国KBSは「文大統領とユン次期大統領が15日、単独で昼食を共にした。」と伝えた。
15日、NY市場でダウは33,544ドル、599ドル、1.82%高、S&P500、4,262,89ポイント、2.14%高、ナスダック、12,948、367ポイント、2.92%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは29.83と6.11%低下、米10年債利回りは2.149%と横ばい。NY外為市場では1ドル=118.33円、1ユーロ=129.67円、1英ポンド=154.35円で取引された。NY原油(WTI)はバレル95.37ドル、北海ブレントは同98.60ドル、NY金はオンス1,916.50ドル、ビットコインは3万9,426ドルと小幅安で取引を終えた。余談ながら、日本の学校でシエルターとは何のこと?と子供達に問いかける先生はいるのだろうか。昔、四国の地方競馬で春うららという馬が大活躍したことがあった。春爛漫は結構だが、日本の将来が気になる。(了)