13日のNY市場、株高、債券高、原油高、金じり高とＷSJ電子版、一方、「上海トップに上海ロックダウンの窮状に抗議するＳNS映像が出回っている」と英ＢBCは伝えた（学校で教えてくれない経済学）

3月の米PPI（生産者物価指数）が前年同月比11.2%上昇した。前日米CPI（消費者物価指数）が前年同月比8.5%上昇に引き続きインフレ進行が改めて確認された。13日、NY市場は株高、債券高（利回り低下）、原油高、NY金は4週間ぶり高値で取引を終えた。ドル指数が低下、ドルは一時、1ドル＝126円台を付けたがあと125円台に反落した。株式市場ではデルタ航空株が燃料コスト上昇を乗客数急回復で相殺、株価が6%上げた。つれてアメリカン航空10.2%高、カーニバル、5.40%高と見直し買いが入ったと13日、WSJ紙電子版は総括した。

13日、ブルームバーグ電子版は①3月の米PPIが3月11.2%上昇でインフレはピークアウトしたと市場は読み、債券買い、利回り低下、金に見直し買い。②カナダ中銀が政策金利を0.50%上げ年1.0%,債券買いを4月中に停止、③中国国務院は13日、「適切な時期に預金準備率を引き下げる」と表明した。上海ロックダウンの影響で中国経済の先行きを警戒、④欧州経済は仮にロシア産天然ガスを禁輸すれば30兆円被害と一部研究機関が試算、⑤IEA(国際エネルギー機関)は中国のロックダウンで世界の原油需要予測を下方修正したが13日の市場は原油は世界的に供給不足となると見て反発した」と伝えた。

13日、NY市場はダウが34,564ドル、344ドル、1.01%高、S&P500は4,446と49ポイント、1.12%高、ナスダックは13,643と272ポイント、2.02%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは21.82と10.06%低下、米10年債利回りは2.703%へ低下した。NY外為市場では1ドル＝125.63円、1ユーロ＝136.79円、1英ポンド=164.79円で取引された。NY原油（WTI)はバレル103.78ドル、2.28%高、北海ブレントは同108.84ドル、3.25%高で取引された。ＮY金は続伸、オンス1，984.70ドルでと取引された。ビットコインは4万1，324ドルへ反発した。

14日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」ではウクライナ東部ドンパス州、港町マリオポリの惨状を伝えた。マリオポリにはなお10万人の市民が生活している。首都キーウ近郊のロシア軍が撤退した後の複数の町では地雷撤去、住民の遺体掘り起しなどが進められている。映像で残しロシアの戦争犯罪の証拠集めとしての作業の様子を伝えた。英BBCは「人口2,600万都市上海で一部緩和したがロックダウンが延長された。上海トップの共産党書記の李強（リーチャン）氏に十分な水や食料配給が行われていないと食ってかかる市民の様子や無症状でも陽性者は隔離される様子、ある隔離キャンプはワンフロアにトイレが1か所しかなく汚物が散乱する様子まで映した映像がSNSで広く出回っている」と解説「上海市民対共産党の争いの様相のようだ。」と総括した。米ABCは「NY地下鉄での銃乱射事件の容疑者（62）が逮捕された」と伝えた。韓国KBSは「次期政権の閣僚候補8人が任命された。」と伝えた。特に日本では日々氾濫する情報が無機質に受けとめられているようで怖い気がする。どこまでがプロパガンダでどこまでが真実なのか見極める嗅覚が欲しい。（了）