米民主上院議員11名がパウエルに利上げ見直しの書簡送るとWP紙(学校で教えてうれない経済学)
「11月2日、米FOMCは政策金利を0.75%上げ、年3.75~4.00%とすると発表した。
今年に入り6回目の利上げ。4回連続の0.75%利上げとなった。会合のあとの記者会見でパウエルFRB議長は「利上げの一時停止(pause)を決めることは余りに時期尚早(very premature)である。」と述べた。2日、NYダウは一時、300ドル上げる場面もあったが、パウエル発言の後売られ、500ドル値下がりした。」と2日、WSJ紙電子版が伝えた。2日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「パウエルFRB議長は「米金利は当初予測より高いレベルでピークを迎える」と警告した。一方、利上げの結果、企業はマージン上乗せに走る。むしろインフレが加速する可能性について米FRBは明確に説明すべきだ。」と伝えた。2日、NYタイムズ電子版は「①ロシアが条件付きでウクライナからの穀物輸出に合意した。②米FRBがJambo利上げを実施、追加利上げ継続を併せ示唆した。」と伝えた。
2日、NY市場でダウは32,147ドル、505ドル、1.55%安、S&P500は3,759と96ポイント、ナスダックは10,524と366ポイント、3.36%安で取引を終えた。個別銘柄ではEVトップのテスラ、214.98ドル、5.64%安、Eコマース代表企業、アマゾン、92.12ドル、4.82%安、旧フエイスブック、メタ・バース、90.54ドル,4.89%安、グーグルの親会社、アルファべット、86.97ドル、3.87%安と大型ハイテク株中心に幅広く売られた。一方、品質問題でゼロ受注が続いていた787型機受注再開、事故機737MAX出荷好調材料のボーイングが147.41ドル、2.81%高で取引された。恐怖指数VIXは25.86と0.19%上昇、米10年債利回りは4.086%と0.89%上昇した。NY外為市場では1ドル=147.81円、1ユーロ=145.27 円、1英ポンド=168.39円で取引された。米FRBの今年6回目の利上げで年3.75~4.00 %を材料にドル指数が112.0%台に上昇、ドル買い需要を支えた。NY原油(WTI)はバレル89.36ドル、1.12%高、北海ブレントは同95.65ドル、1.05%高で取引された。NY金はオンス1,638.50ドル、0.68%安、ビットコインは2万178ドル、1.47%安で取引された。
11月3日は文化の日。祝祭日にはNHK/BS[ワールドニュース]の放送はお休み。ワシントンポスト紙(WP)にRachel Sieve記者が2日の米FOMC利上げに関連して長文の記事を掲載していた。概略紹介する。「2日,米FRBはFFレート(銀行間目標金利)を0.75%利上げで3.75~4.00%に達した。経済がリセッション入りかしないかの瀬戸際の水準に達した。米FOMC会合のあとの記者会見でパウエルFRB議長は「①インフレの継続は景気後退より悪い。②リセッションなしにいわゆる「軟着陸」は難しい。③インフレはこの先も続伸し長期間居座る。」と話した。NYダウはパウエル発言のあと500ドル下落した。住宅ローンや自動車ローン金利が自動的に引き上げられる。パウエル氏は「過剰な引き締めと理解していない。今利上げを一時停止することは余りに時期尚早だ。」と語った。インフレは中間選挙の争点になっている。ウオーレン、サーモンドなど11人の民主党上院議員がパウエルに書簡を送り見直しを求めた。」と書いた。米国は4%日本はゼロ金利。金融政策に限らない。北がミサイルを日本海に連日撃ち込んでも「遺憾」を連発するだけだ。生き物の体をなしていない。(了)