（学校で教えてくれない経済学）
「バイデン米大統領は「まだ決着はついていない。しかし、「レッドウエーブ（赤は共和党のシンボルマーク）」は起きなかった。」と9日、ホワイトハウス記者会見で語った。8日投開票が始まった米中間選挙で下院は共和党が過半数の勢い。上院は混とんとしている。今回の米中間選挙の争点は①高インフレ、②国のあり方、③人口妊娠中絶の権利、④犯罪などだった。注目のペンシルべニア州で民主党が勝利した。ジョージア州は僅差のため決選投票が行われる。事前の予想では共和党優勢と伝えられて前日まで上げていたNY株は9日、主要3株価指標共2%前後反落した。10日に発表を控えるPCI（米消費者物価指数）も相場の重しとなった。」と9日、WSJ紙電子版が伝えた。
9日、ブルームバーグ電子版は「①米下院では共和党優勢も過半数は確定していない。ジョージア上院は12月決戦投票が行われる。下院ではネバダ、アリゾナも決まっていない。フロリダ州知事選でトランプ氏と一線を画すザサンティス氏が勝利した。②ジョイグ露国防相はロシア軍にヘルソン市からの撤退を命令した。③バイデン米大統領は9日、ホワイトハウスでの記者会見で「来年早い時期に（2024年米大統領選）出馬するかどうかを決める」と語った。「レッドウエーブ」に乗って共和党勝利が伝えられたが波は起きなかった。「レッドウエーブ不発」で9日のNY株は下落した。」と伝えた。
9日、NY市場でダウは32,513ドル、646ドル、1.95%安、S&P500は3,748と79ポイント、2.08%安、ナスダックは10,353と263ポイント、2.48%安で取引を終えた。個別銘柄ではウオルトデズニーが動画配信サービスのストリーミング事業での収益悪化で88.00ドル、11.02%安、1銘柄でダウを77ポイント押し下げた。ナスダックでは1万1，000人強の人員削減発表のメタが101.47ドル、5.18高。アマゾンが86.14ドル、4.27%安と続落。広告収入大幅減で7,000人の50%、3,500人解雇発表のテスラは177.59ドル、7.17%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは26.09と2.15%上昇、米10年債利回りは4.099%と0.71%低下した。NY外為市場で1ドル＝146.41円、0.02%高、1ユーロ＝146.54円、1英ポンド=166.25円で取引された。NY原油（WTI）はバレル85.64ドル、3.68%安、北海ブレント、同92.33ドル、0.08%安で取引された。ビットコインは1万5,878ドル、14.34%安で取引された。米司法省が暗号資産交換業者FTX社調査開始と伝えられ動揺が広がった。
10日、朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英BBCは「①高インフレで年金資金を積み立てられない。」と国民健康保険NHS看護士組合が5%賃上げ要求で3日間のストにはった。重篤患者の治療は継続。英保険相は対応を考えると語った。②ショイグ露国防相はヘルソン市撤退を命令した。プーチン露大統領に致命的な打撃となる。」と伝えた。香港TVBは「①中国広東州などで新型コロナ感染者数が8,176人に達した。②アルバニージー豪首相はアセアン会議の際、習主席と会談予定と発表した。豪中関係は完全に冷え切った状態にある。」と伝えた。米中間選挙の帰趨は日本国民にも大きな影響をもたらす。目が離せない。（了）
