(学校で教えてくれない経済学)
日本は休日で「ワールドニュース」の放送はなし。明日のNY市場は感謝祭で休場。「休み前の薄商いの取引だったが、NY市場は、静かに値上がりした。」と22日、WSJ紙電子版は総括した。23日には前回のFOMC議事録が発表される。米FRBの特に今後の政策金利引き上げへの姿勢がより詳細を知ることが出来る。今年3月時点で米政策金利は0~0.25%だった。現在は3.75~4%である。NY株価は4回連続の0.75%利上げで翻弄された。
2022年は、2月にロシアによるウクライナ戦争が始まったことがあらゆる面で世界経済を揺さぶった。天然ガス価格が急騰がエネルギー危機にの火をつけた。食糧品価格がつれて高騰した。足元では中国で新型コロナウイルス感染者数が再拡大で中国経済減速、世界経済に対する懸念材料として浮上してくる怖れがある。22日、一連の世界経済の動きを踏まえて、OECDは世界のGDP見通しを下方修正したと22日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
22日、NY市場で、ダウは34,098ドル、397ドル、1.18%高、S&P500は4,003と53ポイント、ナスダックは11,174と149ポイント、1.36%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは21.29へ4.79%低下した。米10年債利回りは3.758%へ前日から1.81%低下した。22日のNY株価反発を支えた。NY外為市場では1ドル=141.19円、0.65%安、1ユーロ=145.45円、0.06%安、1英ポンド=167.80円、0.12%安でと取引された。NY原油(WTI)はバレル81.14ドル、1.37%高、北海ブレントは同88.47ドル、1.17%高と買い戻された。OPECプラスの12月3,4日の会合で減産から増産へ転換と伝えられたがサウジアラビアが増産報道を否定したと伝えられたあと反発したと22日、ブルームバーグ電子版が伝えた。ただ、中国で新型コロナ感染再拡大でロックダウンが強化され、それが長期化すれば中国需要減少幅が拡大し新たな値下げリスクとなる。NY金はオンス1,740.90ドル、0.07%高と冴えない。ビットコインは1万6,167ドル、1.68%高で取引を終えた。
ブルームバーグ電子版は22日発表のOECDのレポートの概要を伝えた。23年の世界のGDPは今年の3.1%から2.2% へ低下。就中、米国は22年:1.8%、23年:0.5%、24年;1.0%と低迷。中国は22年:3.2%、23年:4.6%、24年:4.1%。ユーロ圏(20国):22年:3.3%、23年;0.5%、24年:1.4%。日本は2022年:1.6%、23年;1.8%、24年:0.9%と見ている。OECDは、レポート冒頭で「世界の中央銀行はインフレ抑制を最優先する。ただ、世界経済は大幅減となるがリセッション突入とは見ていない。物価高騰を抑えるために利上げ継続を勧告している。ただ、中国のGDPが22年、3.2%はいいとして23年、4.6%へ回復を見込んだが予断を許さない。特に、中国で新型コロナ感染急拡大ロックダウン強化となれば話は別だろう。いつものことながら、肝心なことは日本がどう行動するかである。今開かれている九州場所で大鵬の孫で若干22歳の王鵬が本日は阿炎と明日は豊昇龍と組まれた。日本全体でも一部年寄りは頑張っているが若い人に勝てない。若者の活躍は国を元気にさせてくれる。世界はいま目まぐるしいスピードで激動している。日本の若者の活躍に期待したい。(了)