NY株、長期金利上昇を受け続落、市場に米金融引き締め長期化を警戒感高まるとブルームバーグ電子版、アサド、シリア大統領、習う主席と会談、米国へ存在感意識とシンガポールCNA(学校で教えてくれない経済学)
「NY債券市場で長期債券が売られ利回りが上昇,NY株は続落した。20日開かれたFOMCでパウエルFRB議長が年内あと一回の追加利上げを示唆した。21日、米週次失業保険申請件数が20.1万件(予想:22.5万件)と米労働状況が堅調を維持していることを裏付けたことが背景にある。株価続落の背景に米FRBの米国経済のソフトランディング予測に警戒感が出て来たことが指摘できる。①年をまたいで金融引き締めが長期化する、②コロナで3年間凍結されていた学生ローン返済が再開される、③米自動車業界ストが15万人自動車労組全体に拡大する可能性が否定できない。」と21日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
一方、日本関連のニュースでブルームバーグは「岸田首相は21日、NY講演で「9月25日~10月10日期間「ジャパンウイークス」を開催し集中的に資産運用業者を日本に招待する。日本には2,000兆円の個人金融資産がある。その約半分は現預金が占める「金融資産大国」である。日銀は6月末時点の家計金融資産は2,115兆円と発表した。日本政府は新NISA等で金融資産投資拡大を支援する。」と述べた。岸田首相は為替相場にも言及し「安定重視である。あらゆる手段を講じる。」と述べた。」と伝えた。
21日、NY市場でダウは34,070ドル、370ドル、1.08%安、S&P500は4,330と72ポイント、1.64%安、ナスダックは13,223と245ポイント、1.82%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.54と15.85%上昇した。米10年債利回りは4.582%と3.58%上昇した。NY外為市場では1ドル=147.77円、0.51%安、1ユーロ=157.32円、0.49%安、1英ポンド=181.42円、0.90%安で取引された。「22日の日銀政策決定会合あとの植田日銀総裁発言を市場は警戒した」とブルームバーグは伝えた。NY原油(WTI)はバレル89.62ドル、0.04%安、北海ブレント、同93.27ドル、0.28%安で取引。NY金はオンス1,940.00ドル、1.385安で取引された。ビットコインは2万6,580ドル、2.00%安で取引された。
22日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ロシアのスパイ活動をしていた5人が21日逮捕された。②イングランド銀行は政策金利を5.25%に据え置きを決めた。住宅関連業界は安堵した。ベイリー英中銀総裁は「インフレ率の落ち着きが見られるが先行きは余談を許さない。」と述べた。据え置き5人利上げ4人と僅差だった。③メディア王のマードック氏(92)が引退し長男が継承する。」と伝えた。シンガポールCNAは「①インドとカナダの関係が険悪化して来た。②アサドシリア大統領が中国で開催されるアジア大会に出席の為、中国を訪問、習近平国家主席と会談した。20年振りの国外訪問となる。アサド氏を公式に迎えることで米国に挑戦する意思表示と見られている。③中国EV国内企業トップNIOが新鋭スマートフォンを装填した新型EV車を発表した。」と伝えた。韓国KBSは「韓国野党代表の逮捕を韓国議会で可決した。」と伝えた。ドイツZDFは「ポーランドはウクライナへの武器供与を停止すると発表した。ポーランドで10月15日総選挙があり国内重視が背景にある。」と伝えた。日本の若者は情報精査の眼力を鍛えて欲しい。(了)