ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

医者の見立て、エコノミストの見立て:米国景気ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-26 14:34:33 | 経済学
 米国がくしゃみをすれば日本が肺炎になるという
話を大昔よく聞かされたものだ。

 子どものころそれを聞いてなんとなく分かったような気が
していたから不思議である。

 ただ、経済の話は複雑で分かり難いという話はよく聞く。
小泉首相は経済オンチだとしばしばいわれる。

 しかし、音程がまるで外れている人であれば、オンチか
オンチでないかある程度分かるが、経済の話でどこまで、
そのひとの音程が外れているのか、はずれていないのか、
見極めるのは実際問題として至難のわざであろう。

 物事の真相はそう単純なものではないとおもわれる。

 エコノミストの経済の話はよくわからないと
おっしゃるなら、庶民感覚から言えば、医者の話の方が
よほど分かり難いとおもう。

 医者の世界では見立ての違いがしばしば問題にされる。
人命にかかわることだから当然であろう。相場の世界では
いやなら乗らねばいい。医者の話しはそうはいかないから
実にやっかいだ。

 最近は医療ミス頻発で複数の医者に見せた方が
安心だという風潮が強まりつつあるという話しもよく聞く。
アナリストもエコノミストも似たようなことがしばしばある。
要は見立てというものは横一線ではない。
そもそもも違うものだということである。

 最近、NY株式市場が日替り銘柄よろしく激しく上下する。
それにはエコノミストやアナリストの米国景気に対する
見立ての違いが大きく影響している様に思われる。

 あるエコノミストによれば、米FRBグリーンスパンの
金利政策を槍玉に挙げて、彼が利上げスタンスを変えない
限り、米国景気はよくならない。よって、NY株価も
それまでは、乱高下は避けられないとほぼ断定的に
分析している。

 あるエコノミストの見立てによれば、米国経済は、
極めて健康であり、雇用状態や原油相場が落ち着いて
来たこと、国民の景況感を見ても、景気の底固さを
示していると、上げ賛成と株価上昇を予測している。

 日本では特に目立つが、経済は動くから苦手だと
いう人は結構多い。ところが人間のからだほど
複雑怪奇に出来ていて、これほどリスクの高い代物は
ないはずなのに意外や意外、自分の健康について、
関心の度合いが低いことにはしばしば驚かされる。

 グリーンスパン議長が利上げの方向へ舵を
切った野は昨年の7月である。そろそろ1年になる。
株価は利上げを嫌気して値下がりした。

 ところがブッシュ米大統領が再選されるやNY株価は
大幅上昇した。その間原油相場はバレル58ドルまで
史上最高値を更新していたが相場は無視した。

 それが2005年に入ると、上げたり下げたりである。
特にここ数日の乱れ様は激しい。見立ての違いで
相場はどうにでもなることを教えているのかもしれない。

 米国の景気指標でみると消費者物価指数が年率で
3%を越えた。1年前は2%以下であった。これは明かに
米国経済のからだで言えば確かに徴候の変化である。

 GDP(国内総生産)の伸び率は昨年が平均4%であった。
今年は3.5%へ低下した。これも米国というからだの
徴候の変化である。

 しかし、医者から見れば、GDP4%が3.5%へ
多少鈍化しても米国経済は健康であると診断するかもしれない。
どこも悪いところはありませんよと診断するかもしれない。

 米国の今年の消費者物価が2%以下から3%に上昇しても、
原油が50%以上急騰しての結果であれば、米国のふところの
深さ、米国という国の免疫力、自然治癒力の
したたかさを示しているという見方も十分出来まいか。

 あなたならどうご覧になりますか。

 株を売りたいものは売り方の見立てをする。
株を買いたい者は買い方の見立てをする。

 相場の世界というものは本来、激しく上下に、
売り方、買い方の見たてによって、動くものである。
 
 医者の見立て。エコノミストの見立て。

 自分の健康を守るのは自分自身のリスクである。

 自分の資産を守るのも自分自身のリスクである。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気迷い状況のNY為替市場ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-26 14:26:31 | 経済学
 先週のNY為替市場は、気迷い状況の中、1ドル=106.03円、
1ユーロ=1.3063ドルで取引を終了した。

 週明けの東京市場でも1ドル=105.70円~80円でやや
ドル売り円買いの流れを引き継いでいるようだ。

 人民元が対ドル固定から自由化の方向なら対ドルで
元は買われる。元が買われると流れとして円が買われる。
これが先週、円が高くなった背景のひとつであろう。

 ドルが売られ易い背景に米景気が期待通り好調を
持続しないとの見方が台頭してきた事も響いている。

 米国の最近の経済データの中で、3月の消費者物価が
予測を上回り、それが米FRBの利上げの恰好の論拠を
与えてたりする見方である。

 利上げは利回りからはドル買いだが、景気を冷やし、
株価を引き下げる助けをすることでドル売りを助けると
する見方も根強い。

 原油相場は、先週末、バレル1.19ドル上げ、55.39ドルへ
反発した。先週月曜日、バレル49.66ドルまで下げたところから
5日間で一気に11%上げた計算である。

 原油が高止まりすれば米GDPの60%以上を占める
個人消費の勢にブレーキをかける可能性は極めて高い。
これは明かにドル売り材料である。

 政策当局にとっても、為替で一儲けもふた儲けも
ねらっているヘッジファンドにとっても、一番悩ましいのは、
景気鈍化が進む中と利上げが同時進行することだと
見られている。

 昨年末までは、米国の双子の赤字を材料に、
投機家はドルを1ドル=101円、1ユーロ=1.39ドルまで
売り込んで成功した。

 1ドル=109円から現在、1ドル=106円までドルを
引きずり下した。ここからさらに再び1ドル=101円まで
ドル売りに踏み込めるかが注目される。

 1ドル=101円を越えると目先のドル売りの勢いを止める壁は
見当たらないから日本にとっても厄介だ。

 今週、米国では、消費者信頼感指数、耐久材需要動向、
所得・消費指数、第1四半期の米GDPと経済の重要指数の
発表が目白押しである。

 利上げは米政府の規定路線とすれば、一連の米経済指数の
今週の発表で、景気鈍化が確認出きれば、ドル売りの地合が
強まるだろう。

 データ待ちの中、NY為替市場が気迷い状況にあることは、
一概に責められまい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米政府、中国政府に、北朝鮮核実験阻止するよう警告ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-23 10:08:26 | 経済学
 4月22日付け、WSJ電子版は、米政府は、中国政府に対して、
北朝鮮の早期核実験実施を思いとどまらせる様警告したと
報じた。

 4月22日のNY株式市場は、北朝鮮が核実験を急いでいる
との情報を受けて取引開始早々から大幅に値下がりした。
 
 その後、米政府が中国政府に核実験早期実施阻止に向けて警告
との情報がはいり、取引終了間際に戻したが、前日比60ポイント
値下がりした。

 原油相場が、サウジアラビア油田地帯をアルカイーダが攻撃した
との情報を受けて、再び原油供給不安が生まれ、バレル55ドルを再び
突破したこともNYダウ値下がりをに助けたようだ。

 4月22日、NY為替市場では、米FRBグリーンスパン議長が、
米財政赤字懸念と中国人民元切り上げについて、米議会で
証言したことを受けて、特に対円で、1ドル=106.02円まで
値下がりした。

 人民元は対ドルで1ドル=8.23元で事実上固定されているが、
変動幅を拡大など自由化されれば、つれて円相場も高くなるとの
連想が働いたものとみられる。

 米国の経済データがインフレ懸念を強めれば、利上げが
加速されるとの思惑からドルが買い直される可能性もあるが、
利上げ加速化は、NY株安を刺激して、ドルの売り材料ともなり、
ドル相場の先行きは不透明な状態が続きそうだ。

 当面、北朝鮮の核実験の話題が株式市場、為替市場含め
世界の金融市場にも影響を与えるかもしれない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NY株式はお天気相場:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-22 09:19:28 | 経済学
 4月21日、NY株式市場は、取引開始早々から買物が入り
前日の115ポイントの大幅安分を埋めて、206ポイト以上上昇
して取引を終了した。まさにお天気相場そのものである。

 お天気はころころ変わる。だから機嫌の変わり易い人間のことを
お天気屋という。お天気屋の人間は特に日本では嫌われる。

 それにしても、一日置きに、上げたり下げたり、しかも、
こうも大幅に上下すると、もともと、動くものが嫌いな日本人が
株を毛嫌いするのも十分理解出来る。

 NY株が上げればNY株と日経ダウとは、残念ながら、
お神酒徳利(おみきとっくり)の関係だから
昨日104円下げた日経ダウも今日は機嫌を取り戻して
反発するだろう。

 NY原油先物相場は、米ガソリン相場上昇を受けて
上げバレル54ドルで取引された。原油高は株安材料だが
既におり込まれたのだろうか、この日のNY株式市場では、
全く無視されたから面白い。

 4月21日のNY株価を上げたのは、相次ぐ米企業の
今年1~3月期の企業業績の好転発表である。

 Nokia社は、今年1~3月期、純利益18%増、来期も
好調持続と発表した。株価は16.34ドルへ1ドル上げた。
通信機器のMotorola社は、同期利益14%増で15.88ドルへ
95セント上げた。

 Microsoft4%高、Intel2.8%高、IBM2.8%高、GE1.7%高、
Exxon Mobil3.8%高など、値上り銘柄数2,426、
値下がり銘柄数883とほぼ全面高の展開となった。
いずれも好業績発表が材料だ。

 ハイテク株で固めたNasdaq市場も48ポイント以上上昇
した。

 この日のNY株上げの材料は、フイラデルフィア連銀による
4月の主として生産動向を示す景気指数が、3月の11.4から
25.3へ大きく上昇したことも相場上昇の起爆剤に使われた。

 米労働省が、4月16日締めの米新規失業者保険申請件数が、
季節調整済みで、36,000件減少し、296,000件と発表した。
エコノミストは、横ばいの330,000件と予測していた。予測が
上に外れた(サプライズ)ことで、株の買い材料にされたようだ。

 NY証券取引所が、電子取引を業とするアキペラゴ(Archipelago
Holdings)と350億ドル規模の合併を計画しているというニュースも
今朝のNY株上昇を助けたようだ。

 NY証券取引所は212年の歴史があるが、従来から
閉鎖的、不透明といわれ、一昨年には取引所不祥事もあった。

 今回の合併話が実現すれば、取引は電子化され場立ちが
消える。時間外取引も可能とある。それがプラス材料として
本日の株上昇に使われた。
 
 ただこの日売られたり、小幅の上げにとどまった銘柄もある。
ファストフードのマクドナルドは原材料費上昇を悪材料にされた。

 材料費はこれから上昇必至だから、食品業界にかかわらず、
いかに消費者に魅力ある商品を提供し、材料費上げ含めた
製品・商品の値上げを消費者に受け入れてもらえるか
どうかが、企業生き残りを左右するポイントになるだろう。

 医薬第2位のメルクは、痛み止め薬バイオクス(Vioxx)に
市販停止命令が出て、利益が15%減る見通しが嫌気された。
製薬メーカーは副作用の話が表沙汰になると取りかえしが
つかなくなる怖さを内在している。

 株式はハイリスク・リターンの典型的な投資で
あると言われるが、こんご薬の副作用が次々表沙汰に
なってくる可能性があるから、余計なお世話と
叱られそうだが、製薬メーカー株はその
代表的銘柄の一つになるかもしれない。

 しかし、ハイリスク・ハイリターンということで言えば
人間様に対する投資であろう。

 教育投資、住宅投資、株式投資など投資には
いろいろあるが、健康のための投資ほど大切な投資は
ないかもしれない。

 病気になってはじめて健康のあり難さをしみじみ
味うことができるからだ。

 お金は本来道具である。貯蓄も大事であるが、
健康のための投資にはお金は極力惜しんではなるまい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国:今年1~3月期GDP9.5%増、固定資産投資・繊維輸出増加ー

2005-04-21 09:19:27 | 経済学
学校で教えてくれない経済学


 中国政府は、4月20日、2005年1~3月期GDPが
前年同期比9.5%増加したと発表した。

 固定資産と繊維輸出増加が目立っている。
上記期間の固定資産投資は、22.8%増加した。
繊維輸出は29%増加した。

 繊維輸出増加は、繊維のグローバルクオーター制(輸入規制)が
昨年末撤廃され中国からの欧米向けの輸出が加速化した。

 現在米国議会では、人民元切り上げがなければ、中国からの
全衣料品輸入に対して27.5%の関税を付加する法案を提出
している。

 対抗措置の一つとして、中国政府は、繊維輸出に対して
課税を強化するとの観測も出ている。

 繊維に限らず中国からの全体の輸出は上記期間35%増加した。
その結果貿易黒字が166億ドルに達した。前期は逆に84億ドルの
赤字であった。

 人民元切り上げがくすぶりつづけている背景もここにあるが、
中国政府は元切り上げには極端に警戒的である。

 一方、固定資産投資の増加に中国政府は最も頭を痛めていると
伝えられる。

 WSJ電子版によれば、中国政府は、非公式メモを中央および地方の
政府関係者に送り、住宅バブル悪化を警告していると報じている。

 同紙によれば、今回の措置は、経済の起爆剤として
金融市場を利用して資産を増やしてきた地方の政府当局者に対する
政治的ねらいがあるとしている。

 北京中央政府は、中国の銀行制度、国全体の経済そして
金融市場混乱を特に懸念している。

 年末利上げ観測も出ている。しかし、消費者物価が年率5~6%増へ
急騰しない限り実施されないだろうと見られている。

 中国経済は、政府の過熱沈静化の努力にもかかわらず
こんごも引き続き加速化すると4月21日付けWSJ電子版は
指摘している。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米国人、クスリ求めてカナダへ買物ツアー学校で教えてくれない経済学

2005-04-20 19:46:59 | 経済学
 今朝、テレビ大阪の番組を見ていたら、
アメリカ人がバスツアーでカナダへクスリを買いに
出かける話を紹介していた。

 米国では薬代が高く、カナダまで出かけるのだという。

 バスツアーを出したところは、カナダ国境と隣接した
米国ミネソタ州で人口27万の小さな町の話であるが、
バスツアーに参加した人が、インタービューに次の様に
答えていた。

 65歳のご婦人は、「米国では薬代が高い。高血圧、
コレステロール治療薬など計4種類のクスリを
毎日飲んでいる。毎月クスリ代として300ドル
(3万円強)使っている。おなじクスリをカナダで
買えば月100ドルですむ。」と答えていた。

 米国の消費者物価は昨年2.7%上昇したが、
クスリは年7.1%上昇しているとナレーションが
はいった。

 もう一人のツアー客は、「米国の薬品メーカーは
大儲けしている。」と矛先を製薬メーカーに向けていた。

 ファイザーいついで米国第2位のメルク社は
クスリ代を40%値下げを発表した。

 メルク社もファイザー社も昨年来、心臓治療薬の副作用
問題が表沙汰になった。株価も大きく下げた。今期の
業績悪化は避けられないとして株価は大幅に値さがりしている。

 米国は薬代が高いことは以前からよく知られている。
ただ、日本では保険の対象になっているケースが多いから
クスリ代の負担をそれほど切実に実感している
ひとは少ない様だ。

 個人の痛みが薄い分、健康保険の負担が多くなる。
健康保険の財源は既に破綻しているから、徐々に
日本人の医療費の個人負担増が家計を圧迫してくるだろう。

 クスリは医師のさじ加減一つで決まるから、患者は
手の打ち様がない。世界のクスリの40%は日本が
使っていると聞くから、事実を知れば知るほど恐ろしくなる。

 身銭を切ってはじめてお金のあり難さも、怖さも、
大切さも分かるのだろうと悠長な話も言っておれまい。

 病気になれば仕方がない。
しかし、病気にかからない様に、少しでも医者の世話に
ならない様に、食べ物ふくめ、日頃からの健康に対する
自己管理がいままで以上に求められそうだ。

 アメリカ人のカナダへのクスリバスツアー。
日本人にとっても明日はわが身の話かもしれない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NY株式、ネコの目相場:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-20 10:13:18 | 経済学
 米国では、日本と違いNY株価動向に国民の関心が極めて高い。
日本と米国の違いはいろいろあるが、株式市場に対する
関心では際だって違う。
 
 日本では株の話をすると自ら株式会社に勤めるサラリーマンでさえ
株をいやがる傾向が非常に強い。

 ライブドアの動きでも、金もうけ、拝金主義、マネーゲームと
はき捨てる様に毛嫌いする。

 その最たるものがマスコミだ。それでいて金に糸目を
つけずに大金で有名選手をかき集める大手新聞社もいるから
滑稽だ。これが拝金主義でなくてなんと呼ぶ。

 別の大手新聞社は、紙上ではまるで正義の味方のような
論陣をはりながら、昨日も3ケ月とってくれたらスポーツ新聞を
無料で配達するからと販売店にセールスに回らせている。 

 お金というものは、本来道具にすぎない。道具をうまくこなすことで
人生をやわらこうに生きることが出来る。それに気づこうとしないのは
誠にもって、もったいない話である。
 
 それで日本人はお金が大嫌いなのかというとそうではない。
結構小金は貯めていて、せっせ、せっせとゼロ金利同然の
郵便局に通っている人を最近特に身近に見かける。

 前置きが長くなった。4月19日のNY株式相場は、
56ポイント反発、10,127で取引を終了した。

 ネコの目とは、ネコの瞳が光によって激しく動くことから
生まれた言葉である。

 週末のNY相場は、米企業績鈍化を嫌気して192ポイント安と
大きく下げた。
 
 今朝のNY株式市場は、相次いで発表されている、
今年第1四半期の米企業業績が予想以上にしっかりしている
ことから多少買い安心感が広がったようだ。

 4月19日のNY原油先物相場は、前日比バレル1.92ドル反発、
52.29ドルで取引を終えた。本来ならいやがる原油高を
株式市場は無視した。

 同日発表された、3月の米卸売物価コア指数(食料・
エネルギー除く)が、0.2%増を予想していたが、0.1%増に
とどまったことも、金利に神経質な投資家心理を
和らげる助けをしたようだ。

 食料とエネルギーを含めた全体の卸売物価指数は、
0.7%上昇した。これは原油相場の値上がりを反映したものである。

 同日、米商務省は、3月の米新規住宅着工件数が、
季節調整済みで、183.7万件へ18%減少したと発表した。
これは1991年1月以来最大の減少幅と伝えられる。

 つい先日まで、AppleComputer,3M,GM,Pfizerと
米優良企業が相次いで業績悪化を発表していた。

 米株式市場も、業績悪化を悪材料に
株を売っていた。証券アナリストの一部も今は株を買う
タイミングではないと悲観論を流していた。

 それがTexas InstrumentsやJohnson&Johnsonの
業績が意外に順調なのを見て、「売り」から「様子見」へ、
様子見から「買い」へ微妙に軸足を移しつつあるようだ。

 米金融当局の要であるFRBが注目している卸売物価指数が
落ちつきを示し、景気指標の物差しに使われる新規住宅着工
件数が減少した。

 株式市場は利上げを一番いやがる。インフレ懸念が
多少でも後退するとの情報には株式市場も敏感に反応する。
 
 NY株式はネコの目相場。相場は本来動くものである。
米国景気の先行きを占う上でも、当面、NY株式市場の動向には
目を離せない。(了)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自然治癒力と株式相場:世界経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-19 10:06:55 | 経済学
 4月18日、週明けの日本の株式市場は取引開始早々から
大量の売り物が出て、午後になっても下げ止まらず、
日経ダウで、前日比432円安で取引を終了した。

 日経ダウの大幅安は先週末のNYダウ192ポイト安が
引き金をひいたが、中国での反日デモの先行きを
見極めたいとする投資家判断が昨日の下げ相場に
大きく影響したことは間違いない。

 株式相場に限らず、相場の世界では、心理的要素が
上にも下にも相場を動かす傾向が強い。特に下げ相場の
ケースにそれが出やすい。

 人間のからだでも同じである。病は気からというあれだ。
気持ちの持ちようひとつで良くも悪くもなることは身のまわりでも
しばしば経験している。

 自然界の動きにも似たような現象を目にすることが結構多い。

 役目を終えた葉は落ちる。花も枯れる。自然界にとっては
要らなくなれば葉を落とす。実を結ばず落とす花も多い。
全ての花が実をつけることはむしろ少ない。

 動物の世界でも生まれて生を全うするケースのほうが
まれである。冷徹な自然の掟が容赦なく働いている。

 ところが相場の世界になると、葉を落とす(値下がりする)ことと
木が枯れる(倒産して株が紙くずになる)こととが混同される
ケースがまま見受けられる。

 作物でも生り年の翌年には不作になることが多い。
それでも誰も木が枯れるとは思わない。相場の世界では
どこまでも値段が下がるとおもったり、逆にどこまでも
相場が値上がりすると思ってしまう。

 木(企業や経済活動)の生命が断たれない限り
永遠に相場が下げ続けることはない。
それと同じように永遠に値上りを続けることもない。

 生命力さえあれば、自然治癒力というすばらしい神様からの
さずかり物の恩恵をひとひとりひとりが受けている。

 昨日、日経ダウが432円下げた。しかし、これは葉を一時的に
落としている現象と見るのか、日本経済がこの先
下り坂を転がり落ちて、木が枯れてしまう始まりと見るのか、
冷静に見極めておく必要があるだろう。

 NYダウの最近の相場急落も同じであろう。米国の企業業績の
先行きに陰りが出ると見た投資家が先回りして売り姿勢を
強めたと見ることが出来る。

 相場の世界には行き過ぎがつきものであるからなおさらである。
ヘッジファンドというマネーゲームを生業としている一団が最近の
相場の振幅を大きくしている点は見過ごし出来ない。

 米国経済の先行きについて、利上げのスピードが
早まるとみて景気の足を引っ張ると投資家は評価した。

 原油相場高騰が個人のふところ勘定を痛撃し、
米国の個人消費が落ちると悲観的に見た結果が
ここ数日のNYダウの値下がりに現れたと見ておきたい。

 相場の世界には特にそうだが、高をくくるときまって
しっぺ返しを受ける。

 しかし、その一方で、米国の利上げのテンポや
原油高騰の影響を見極めて、余りに米国の利上げを
悲観的に見ることにも疑問が残る。

 それでは、米国金利の居所をどう見るか。

 米FRBは短期の目標金利FFレートを年1.0%に抑えていた。
1.0%自体が異常であるとの見方を米FRBはしている。
異常な状態からそれを少しでも正常な状態に、それも、
慎重なペースで(measured pace)戻す、いまその過程にあると
見ることも出来る。

 年末に4.0%で打ち止めになる可能性を相場が
早晩おり込みはじめるかもしれない。利上げのテンポと
幅に対して、見極めさえつけば相場は早晩勢いを
取り戻すかもしれない。

 NYダウの相場の修正を50年研究しているさる米国の
証券アナリストは、NYダウは例年、秋10月から上げ
春から5月にかけて下げるものだと平然としている。

 原油相場はどうか。NY原油先物相場はバレル58ドルを
つけたあとこのところ急速に勢い(momentum)がなくなった。

 4月18日、NY原油先物相場は、バレル34セント下げ、
50.15ドルで取引を終了した。楽観できないが一時
バレル100ドル原油を材料に悲観論が充満んしたときと
比べて様変わりである。

 一部の産油国は日量50万バレルおOPECの生産限度量
引き上げを見送るだろうと発言したとWSJ紙電子版は
報じた。

 原油相場にかぎらない。世界経済の先行指標の1つである
株式市場でも、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が
崩壊したのか一時的な調整をいれているのか どうかの
見極めこそ基本であろう。

 米国で秋のことをなぜFallというのか。

米国で生活してはじめて納得した。
10月のある朝、起きると家の回りの
木々の葉がまるで丸坊主よろしくばっさり落ちて
ることを発見した。

 葉が落ちることは寒い冬に備えて無駄なエネルギーを
使わせない自然界の智慧であろう。

 抗生物資を投与すると下痢をするケースが多い。
抗がん剤を投与すると髪の毛がばっさり落ちる。
自然治癒力を人為的に奪うことの方がはるかに
恐ろしい結末が控えている。

 自然界の摂理に逆らって葉を落としたのか。
冬に備え春を迎える備えのために葉を落としたのか。

 自然治癒力と株式相場。ここ数日のNYダウ、日経ダウの
お神酒徳利よろしき暴落を、今こそ、冷静に見極めることが
必要かもしれない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よくある質問・・・無くて七癖

2005-04-18 11:41:27 | 診断即治療と虹彩学
現在まで、HPの閲覧数は1日に15~30件ぐらいだったですが、昨日、「笑え
る小噺をHPで紹介することにした」と書いて、HPに笑える小噺を書いたら、
73件も閲覧者があって驚きましたが、ブログへのアクセスランキングは落ちて
いました。(笑)

人には、「無くて七癖」というのがあり、たま~に「うちの子供は、すぐ鼻をほ
じくるのですが、何か原因があるのでしようか」とか、「いつも耳が痒くなるの
ですが、何が原因ですか?」というような、本に書かれてない質問を受けるこ
とがあります。

その時、本人がいれば虹彩分析をするのですが、たいていは子供をはじめとし
た家族の相談ですので、私は五行の色体表で説明するようにしています。


五行の色体表

この色体表の上から3段目の、「五竅」という欄を見ますと、目、舌、口、鼻、
耳、と器官の名称が書かれていますが、実はこれが「七癖」と関係がありまし
て、肺経の弱い人は、知らずに鼻を「掃除」していますし、腎経の弱い人は、
たいてい「常に耳がムズムズする」と言い、耳をほじくる場合が多いのです。

これは、五臓が開竅(かいきゅう)された器官というのは、五臓の異常によっ
て反応が出てくるので、それが「痒み」や「不快感」を現し、自然に手がいっ
てしまい、「無くて七癖」になっているわけです。

このような器官を触る癖ぐらいは、たいてい許されるものですが、「浮気癖」と
いうのは、時には家族崩壊や殺人事件まで発展して、世間を困らせることも多々
あります。

その「浮気癖」に関しての相談を受ける時は、「東洋医学よりも、運命学の範疇
になると思いますから、運命学で見てもらうほうがいいでしょう」と、≪西暦
2005年第二の「敗戦」がやってくる≫
浪速社刊の著者、を紹介するようにして
います。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原油高騰は世界景気の逆風:G7閉幕ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-18 08:37:59 | 経済学
 4月15日、ワシントンで開かれていたG-7(先進7ケ国
財務相・中央銀行総裁会議)が、原油高騰は世界景気の
逆風であり、米国の財政赤字と経常赤字
による「双子の赤字」の縮小に向け、財政の健全化の
実行などを促して閉幕したと伝えられる。

 原油高騰は、世界の原油消費の半分を占める米国での
在庫不足と中国、インドなどの消費拡大が加って、
世界の原油需給にひずみが生まれて出来た結果である。

 米国の「双子の赤字」は、日本や外国の資金で赤字の
多くを穴埋め、つまり他人さまによる輸血で、米ドルという
お金のひずみをからくもバランスさせているにすぎない。

 G7では、世界の原油消費の半分を米国が占めていることには
一言も触れず、中国などでの石油消費急増を槍玉に挙げた。

 米国の双子の赤字が、米ドルというからだの歪みをもたらしている
根本的原因であるが、中国人民元がドルと固定されている事実を
ここでも槍玉に挙げた。

 原油高騰は、世界の50%を消費する米国での原油、特に
ガソリン需給にメスが入れられない限り、世界景気の逆風は
収まらないであろう。

 ドル安は、G7の議題で正面から取り上げられなかったようだが、
輸血がとまればドルはもんどりうって転落する危うさをからだの
なかにつねに抱え込んでいる。

 お金や物の歪みがそれぞれのからだに内包していると
指摘しても、米国にしろ中国にしろ、実行が伴なわない限り、
いつまでもからだ歪みをひきずるから、ドル相場も原油相場も、
不安定な状況は基本的には改善しないであろう。

 今回のG7は、世界経済の現状が、いかに不安定な状態に
身をゆだねているという事実について、メッセージを送ったと
受けとめたい。(了) 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする