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中国:今年1~3月期GDP9.5%増、固定資産投資・繊維輸出増加ー

2005-04-21 09:19:27 | 経済学
学校で教えてくれない経済学


 中国政府は、4月20日、2005年1~3月期GDPが
前年同期比9.5%増加したと発表した。

 固定資産と繊維輸出増加が目立っている。
上記期間の固定資産投資は、22.8%増加した。
繊維輸出は29%増加した。

 繊維輸出増加は、繊維のグローバルクオーター制(輸入規制)が
昨年末撤廃され中国からの欧米向けの輸出が加速化した。

 現在米国議会では、人民元切り上げがなければ、中国からの
全衣料品輸入に対して27.5%の関税を付加する法案を提出
している。

 対抗措置の一つとして、中国政府は、繊維輸出に対して
課税を強化するとの観測も出ている。

 繊維に限らず中国からの全体の輸出は上記期間35%増加した。
その結果貿易黒字が166億ドルに達した。前期は逆に84億ドルの
赤字であった。

 人民元切り上げがくすぶりつづけている背景もここにあるが、
中国政府は元切り上げには極端に警戒的である。

 一方、固定資産投資の増加に中国政府は最も頭を痛めていると
伝えられる。

 WSJ電子版によれば、中国政府は、非公式メモを中央および地方の
政府関係者に送り、住宅バブル悪化を警告していると報じている。

 同紙によれば、今回の措置は、経済の起爆剤として
金融市場を利用して資産を増やしてきた地方の政府当局者に対する
政治的ねらいがあるとしている。

 北京中央政府は、中国の銀行制度、国全体の経済そして
金融市場混乱を特に懸念している。

 年末利上げ観測も出ている。しかし、消費者物価が年率5~6%増へ
急騰しない限り実施されないだろうと見られている。

 中国経済は、政府の過熱沈静化の努力にもかかわらず
こんごも引き続き加速化すると4月21日付けWSJ電子版は
指摘している。(了)

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