ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

NY株式はお天気相場:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-22 09:19:28 | 経済学
 4月21日、NY株式市場は、取引開始早々から買物が入り
前日の115ポイントの大幅安分を埋めて、206ポイト以上上昇
して取引を終了した。まさにお天気相場そのものである。

 お天気はころころ変わる。だから機嫌の変わり易い人間のことを
お天気屋という。お天気屋の人間は特に日本では嫌われる。

 それにしても、一日置きに、上げたり下げたり、しかも、
こうも大幅に上下すると、もともと、動くものが嫌いな日本人が
株を毛嫌いするのも十分理解出来る。

 NY株が上げればNY株と日経ダウとは、残念ながら、
お神酒徳利(おみきとっくり)の関係だから
昨日104円下げた日経ダウも今日は機嫌を取り戻して
反発するだろう。

 NY原油先物相場は、米ガソリン相場上昇を受けて
上げバレル54ドルで取引された。原油高は株安材料だが
既におり込まれたのだろうか、この日のNY株式市場では、
全く無視されたから面白い。

 4月21日のNY株価を上げたのは、相次ぐ米企業の
今年1~3月期の企業業績の好転発表である。

 Nokia社は、今年1~3月期、純利益18%増、来期も
好調持続と発表した。株価は16.34ドルへ1ドル上げた。
通信機器のMotorola社は、同期利益14%増で15.88ドルへ
95セント上げた。

 Microsoft4%高、Intel2.8%高、IBM2.8%高、GE1.7%高、
Exxon Mobil3.8%高など、値上り銘柄数2,426、
値下がり銘柄数883とほぼ全面高の展開となった。
いずれも好業績発表が材料だ。

 ハイテク株で固めたNasdaq市場も48ポイント以上上昇
した。

 この日のNY株上げの材料は、フイラデルフィア連銀による
4月の主として生産動向を示す景気指数が、3月の11.4から
25.3へ大きく上昇したことも相場上昇の起爆剤に使われた。

 米労働省が、4月16日締めの米新規失業者保険申請件数が、
季節調整済みで、36,000件減少し、296,000件と発表した。
エコノミストは、横ばいの330,000件と予測していた。予測が
上に外れた(サプライズ)ことで、株の買い材料にされたようだ。

 NY証券取引所が、電子取引を業とするアキペラゴ(Archipelago
Holdings)と350億ドル規模の合併を計画しているというニュースも
今朝のNY株上昇を助けたようだ。

 NY証券取引所は212年の歴史があるが、従来から
閉鎖的、不透明といわれ、一昨年には取引所不祥事もあった。

 今回の合併話が実現すれば、取引は電子化され場立ちが
消える。時間外取引も可能とある。それがプラス材料として
本日の株上昇に使われた。
 
 ただこの日売られたり、小幅の上げにとどまった銘柄もある。
ファストフードのマクドナルドは原材料費上昇を悪材料にされた。

 材料費はこれから上昇必至だから、食品業界にかかわらず、
いかに消費者に魅力ある商品を提供し、材料費上げ含めた
製品・商品の値上げを消費者に受け入れてもらえるか
どうかが、企業生き残りを左右するポイントになるだろう。

 医薬第2位のメルクは、痛み止め薬バイオクス(Vioxx)に
市販停止命令が出て、利益が15%減る見通しが嫌気された。
製薬メーカーは副作用の話が表沙汰になると取りかえしが
つかなくなる怖さを内在している。

 株式はハイリスク・リターンの典型的な投資で
あると言われるが、こんご薬の副作用が次々表沙汰に
なってくる可能性があるから、余計なお世話と
叱られそうだが、製薬メーカー株はその
代表的銘柄の一つになるかもしれない。

 しかし、ハイリスク・ハイリターンということで言えば
人間様に対する投資であろう。

 教育投資、住宅投資、株式投資など投資には
いろいろあるが、健康のための投資ほど大切な投資は
ないかもしれない。

 病気になってはじめて健康のあり難さをしみじみ
味うことができるからだ。

 お金は本来道具である。貯蓄も大事であるが、
健康のための投資にはお金は極力惜しんではなるまい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする