4月21日、NY株式市場は、取引開始早々から買物が入り
前日の115ポイントの大幅安分を埋めて、206ポイト以上上昇
して取引を終了した。まさにお天気相場そのものである。
お天気はころころ変わる。だから機嫌の変わり易い人間のことを
お天気屋という。お天気屋の人間は特に日本では嫌われる。
それにしても、一日置きに、上げたり下げたり、しかも、
こうも大幅に上下すると、もともと、動くものが嫌いな日本人が
株を毛嫌いするのも十分理解出来る。
NY株が上げればNY株と日経ダウとは、残念ながら、
お神酒徳利(おみきとっくり)の関係だから
昨日104円下げた日経ダウも今日は機嫌を取り戻して
反発するだろう。
NY原油先物相場は、米ガソリン相場上昇を受けて
上げバレル54ドルで取引された。原油高は株安材料だが
既におり込まれたのだろうか、この日のNY株式市場では、
全く無視されたから面白い。
4月21日のNY株価を上げたのは、相次ぐ米企業の
今年1~3月期の企業業績の好転発表である。
Nokia社は、今年1~3月期、純利益18%増、来期も
好調持続と発表した。株価は16.34ドルへ1ドル上げた。
通信機器のMotorola社は、同期利益14%増で15.88ドルへ
95セント上げた。
Microsoft4%高、Intel2.8%高、IBM2.8%高、GE1.7%高、
Exxon Mobil3.8%高など、値上り銘柄数2,426、
値下がり銘柄数883とほぼ全面高の展開となった。
いずれも好業績発表が材料だ。
ハイテク株で固めたNasdaq市場も48ポイント以上上昇
した。
この日のNY株上げの材料は、フイラデルフィア連銀による
4月の主として生産動向を示す景気指数が、3月の11.4から
25.3へ大きく上昇したことも相場上昇の起爆剤に使われた。
米労働省が、4月16日締めの米新規失業者保険申請件数が、
季節調整済みで、36,000件減少し、296,000件と発表した。
エコノミストは、横ばいの330,000件と予測していた。予測が
上に外れた(サプライズ)ことで、株の買い材料にされたようだ。
NY証券取引所が、電子取引を業とするアキペラゴ(Archipelago
Holdings)と350億ドル規模の合併を計画しているというニュースも
今朝のNY株上昇を助けたようだ。
NY証券取引所は212年の歴史があるが、従来から
閉鎖的、不透明といわれ、一昨年には取引所不祥事もあった。
今回の合併話が実現すれば、取引は電子化され場立ちが
消える。時間外取引も可能とある。それがプラス材料として
本日の株上昇に使われた。
ただこの日売られたり、小幅の上げにとどまった銘柄もある。
ファストフードのマクドナルドは原材料費上昇を悪材料にされた。
材料費はこれから上昇必至だから、食品業界にかかわらず、
いかに消費者に魅力ある商品を提供し、材料費上げ含めた
製品・商品の値上げを消費者に受け入れてもらえるか
どうかが、企業生き残りを左右するポイントになるだろう。
医薬第2位のメルクは、痛み止め薬バイオクス(Vioxx)に
市販停止命令が出て、利益が15%減る見通しが嫌気された。
製薬メーカーは副作用の話が表沙汰になると取りかえしが
つかなくなる怖さを内在している。
株式はハイリスク・リターンの典型的な投資で
あると言われるが、こんご薬の副作用が次々表沙汰に
なってくる可能性があるから、余計なお世話と
叱られそうだが、製薬メーカー株はその
代表的銘柄の一つになるかもしれない。
しかし、ハイリスク・ハイリターンということで言えば
人間様に対する投資であろう。
教育投資、住宅投資、株式投資など投資には
いろいろあるが、健康のための投資ほど大切な投資は
ないかもしれない。
病気になってはじめて健康のあり難さをしみじみ
味うことができるからだ。
お金は本来道具である。貯蓄も大事であるが、
健康のための投資にはお金は極力惜しんではなるまい。(了)
前日の115ポイントの大幅安分を埋めて、206ポイト以上上昇
して取引を終了した。まさにお天気相場そのものである。
お天気はころころ変わる。だから機嫌の変わり易い人間のことを
お天気屋という。お天気屋の人間は特に日本では嫌われる。
それにしても、一日置きに、上げたり下げたり、しかも、
こうも大幅に上下すると、もともと、動くものが嫌いな日本人が
株を毛嫌いするのも十分理解出来る。
NY株が上げればNY株と日経ダウとは、残念ながら、
お神酒徳利(おみきとっくり)の関係だから
昨日104円下げた日経ダウも今日は機嫌を取り戻して
反発するだろう。
NY原油先物相場は、米ガソリン相場上昇を受けて
上げバレル54ドルで取引された。原油高は株安材料だが
既におり込まれたのだろうか、この日のNY株式市場では、
全く無視されたから面白い。
4月21日のNY株価を上げたのは、相次ぐ米企業の
今年1~3月期の企業業績の好転発表である。
Nokia社は、今年1~3月期、純利益18%増、来期も
好調持続と発表した。株価は16.34ドルへ1ドル上げた。
通信機器のMotorola社は、同期利益14%増で15.88ドルへ
95セント上げた。
Microsoft4%高、Intel2.8%高、IBM2.8%高、GE1.7%高、
Exxon Mobil3.8%高など、値上り銘柄数2,426、
値下がり銘柄数883とほぼ全面高の展開となった。
いずれも好業績発表が材料だ。
ハイテク株で固めたNasdaq市場も48ポイント以上上昇
した。
この日のNY株上げの材料は、フイラデルフィア連銀による
4月の主として生産動向を示す景気指数が、3月の11.4から
25.3へ大きく上昇したことも相場上昇の起爆剤に使われた。
米労働省が、4月16日締めの米新規失業者保険申請件数が、
季節調整済みで、36,000件減少し、296,000件と発表した。
エコノミストは、横ばいの330,000件と予測していた。予測が
上に外れた(サプライズ)ことで、株の買い材料にされたようだ。
NY証券取引所が、電子取引を業とするアキペラゴ(Archipelago
Holdings)と350億ドル規模の合併を計画しているというニュースも
今朝のNY株上昇を助けたようだ。
NY証券取引所は212年の歴史があるが、従来から
閉鎖的、不透明といわれ、一昨年には取引所不祥事もあった。
今回の合併話が実現すれば、取引は電子化され場立ちが
消える。時間外取引も可能とある。それがプラス材料として
本日の株上昇に使われた。
ただこの日売られたり、小幅の上げにとどまった銘柄もある。
ファストフードのマクドナルドは原材料費上昇を悪材料にされた。
材料費はこれから上昇必至だから、食品業界にかかわらず、
いかに消費者に魅力ある商品を提供し、材料費上げ含めた
製品・商品の値上げを消費者に受け入れてもらえるか
どうかが、企業生き残りを左右するポイントになるだろう。
医薬第2位のメルクは、痛み止め薬バイオクス(Vioxx)に
市販停止命令が出て、利益が15%減る見通しが嫌気された。
製薬メーカーは副作用の話が表沙汰になると取りかえしが
つかなくなる怖さを内在している。
株式はハイリスク・リターンの典型的な投資で
あると言われるが、こんご薬の副作用が次々表沙汰に
なってくる可能性があるから、余計なお世話と
叱られそうだが、製薬メーカー株はその
代表的銘柄の一つになるかもしれない。
しかし、ハイリスク・ハイリターンということで言えば
人間様に対する投資であろう。
教育投資、住宅投資、株式投資など投資には
いろいろあるが、健康のための投資ほど大切な投資は
ないかもしれない。
病気になってはじめて健康のあり難さをしみじみ
味うことができるからだ。
お金は本来道具である。貯蓄も大事であるが、
健康のための投資にはお金は極力惜しんではなるまい。(了)