ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米国人、クスリ求めてカナダへ買物ツアー学校で教えてくれない経済学

2005-04-20 19:46:59 | 経済学
 今朝、テレビ大阪の番組を見ていたら、
アメリカ人がバスツアーでカナダへクスリを買いに
出かける話を紹介していた。

 米国では薬代が高く、カナダまで出かけるのだという。

 バスツアーを出したところは、カナダ国境と隣接した
米国ミネソタ州で人口27万の小さな町の話であるが、
バスツアーに参加した人が、インタービューに次の様に
答えていた。

 65歳のご婦人は、「米国では薬代が高い。高血圧、
コレステロール治療薬など計4種類のクスリを
毎日飲んでいる。毎月クスリ代として300ドル
(3万円強)使っている。おなじクスリをカナダで
買えば月100ドルですむ。」と答えていた。

 米国の消費者物価は昨年2.7%上昇したが、
クスリは年7.1%上昇しているとナレーションが
はいった。

 もう一人のツアー客は、「米国の薬品メーカーは
大儲けしている。」と矛先を製薬メーカーに向けていた。

 ファイザーいついで米国第2位のメルク社は
クスリ代を40%値下げを発表した。

 メルク社もファイザー社も昨年来、心臓治療薬の副作用
問題が表沙汰になった。株価も大きく下げた。今期の
業績悪化は避けられないとして株価は大幅に値さがりしている。

 米国は薬代が高いことは以前からよく知られている。
ただ、日本では保険の対象になっているケースが多いから
クスリ代の負担をそれほど切実に実感している
ひとは少ない様だ。

 個人の痛みが薄い分、健康保険の負担が多くなる。
健康保険の財源は既に破綻しているから、徐々に
日本人の医療費の個人負担増が家計を圧迫してくるだろう。

 クスリは医師のさじ加減一つで決まるから、患者は
手の打ち様がない。世界のクスリの40%は日本が
使っていると聞くから、事実を知れば知るほど恐ろしくなる。

 身銭を切ってはじめてお金のあり難さも、怖さも、
大切さも分かるのだろうと悠長な話も言っておれまい。

 病気になれば仕方がない。
しかし、病気にかからない様に、少しでも医者の世話に
ならない様に、食べ物ふくめ、日頃からの健康に対する
自己管理がいままで以上に求められそうだ。

 アメリカ人のカナダへのクスリバスツアー。
日本人にとっても明日はわが身の話かもしれない。(了)

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NY株式、ネコの目相場:米国経済ー学校で教えてくれない経済学

2005-04-20 10:13:18 | 経済学
 米国では、日本と違いNY株価動向に国民の関心が極めて高い。
日本と米国の違いはいろいろあるが、株式市場に対する
関心では際だって違う。
 
 日本では株の話をすると自ら株式会社に勤めるサラリーマンでさえ
株をいやがる傾向が非常に強い。

 ライブドアの動きでも、金もうけ、拝金主義、マネーゲームと
はき捨てる様に毛嫌いする。

 その最たるものがマスコミだ。それでいて金に糸目を
つけずに大金で有名選手をかき集める大手新聞社もいるから
滑稽だ。これが拝金主義でなくてなんと呼ぶ。

 別の大手新聞社は、紙上ではまるで正義の味方のような
論陣をはりながら、昨日も3ケ月とってくれたらスポーツ新聞を
無料で配達するからと販売店にセールスに回らせている。 

 お金というものは、本来道具にすぎない。道具をうまくこなすことで
人生をやわらこうに生きることが出来る。それに気づこうとしないのは
誠にもって、もったいない話である。
 
 それで日本人はお金が大嫌いなのかというとそうではない。
結構小金は貯めていて、せっせ、せっせとゼロ金利同然の
郵便局に通っている人を最近特に身近に見かける。

 前置きが長くなった。4月19日のNY株式相場は、
56ポイント反発、10,127で取引を終了した。

 ネコの目とは、ネコの瞳が光によって激しく動くことから
生まれた言葉である。

 週末のNY相場は、米企業績鈍化を嫌気して192ポイント安と
大きく下げた。
 
 今朝のNY株式市場は、相次いで発表されている、
今年第1四半期の米企業業績が予想以上にしっかりしている
ことから多少買い安心感が広がったようだ。

 4月19日のNY原油先物相場は、前日比バレル1.92ドル反発、
52.29ドルで取引を終えた。本来ならいやがる原油高を
株式市場は無視した。

 同日発表された、3月の米卸売物価コア指数(食料・
エネルギー除く)が、0.2%増を予想していたが、0.1%増に
とどまったことも、金利に神経質な投資家心理を
和らげる助けをしたようだ。

 食料とエネルギーを含めた全体の卸売物価指数は、
0.7%上昇した。これは原油相場の値上がりを反映したものである。

 同日、米商務省は、3月の米新規住宅着工件数が、
季節調整済みで、183.7万件へ18%減少したと発表した。
これは1991年1月以来最大の減少幅と伝えられる。

 つい先日まで、AppleComputer,3M,GM,Pfizerと
米優良企業が相次いで業績悪化を発表していた。

 米株式市場も、業績悪化を悪材料に
株を売っていた。証券アナリストの一部も今は株を買う
タイミングではないと悲観論を流していた。

 それがTexas InstrumentsやJohnson&Johnsonの
業績が意外に順調なのを見て、「売り」から「様子見」へ、
様子見から「買い」へ微妙に軸足を移しつつあるようだ。

 米金融当局の要であるFRBが注目している卸売物価指数が
落ちつきを示し、景気指標の物差しに使われる新規住宅着工
件数が減少した。

 株式市場は利上げを一番いやがる。インフレ懸念が
多少でも後退するとの情報には株式市場も敏感に反応する。
 
 NY株式はネコの目相場。相場は本来動くものである。
米国景気の先行きを占う上でも、当面、NY株式市場の動向には
目を離せない。(了)


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