ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

石川遼、世界ゴルフマッチプレーゴルフ選手権でベスト16進出(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-20 07:45:35 | 経済学
石川遼選手が米アリゾナ州で初体験の世界マッチプレーゴルフ選手権大会で活躍する様子を、終わり4ホ―ルだけだったが、見ることが出来幸いだった。前日第1シードのストリッカ―(米)を破って勢いに乗るマクゴ―ワン(英)に1アップで勝ってベスト16へ進出した。

石川選手は18歳である。インタビューに礼儀正しく受け答えする姿は実にすがすがしい。英語でインタビューに答える様子を初めて見て感心した。`We’ve thanked Arizona sands’と言ったように聞こえた。通訳は「アリゾナ砂漠の砂が好きだ」と訳していた。

国際人を作るには小学校から英語を教える必要があると誰が決めたのか。母国語の日本語が礼儀正しく喋れてこその英語であることを石川選手の見事な応対ぶりが教えてくれる。日本語も十分理解できない人間が、なにが国際人かと言いたい。

インタビューの受け答えは見事である。本業はゴルフである。この日の彼のプレーぶりは実に堂々としていた。見ていてほれぼれする。3ホールを残したところで、1打でカップに入れると相手が認識(コンシダ―)すると、石川は打たなくていい場面が現れた。

相手は石川に何か声をかけたように見えた。その時OKを出したようにも見えた。相手は歴戦の27歳、石川はマッチプレーに不慣れな18歳。つまらぬ勘ぐりかもしれないが、石川にフエイントをかけて、動揺を誘った感じがした。ところがである。石川は微妙な距離を残したパットをあっさり決めた。

一打リードしているとはいえ、あの落ち着きは一体何なのだ。テレビを見ていてもそう思う。現場で彼のプレーを眼のあたりにしたら、彼の精神力の強さに圧倒されるに違いない。

明日の3回戦は、40歳のタイのジェディ選手と対戦する。石川選手は「明日勝てばベスト8になると考えるとガタガタになる。無心でプレーする。」とインタビュ―で答えたとスポーツ紙の記事をインターネットで読んだ。すごい選手が日本のゴルフ界に現れたものだ。

一方,タイガ―・ウッズが事件後初の記者会見を19日予定していると外電が伝えた。CNNテレビがお相手をしたとされる女性を次々インタビューしている場面を繰り返し流していた。商業主義がしびれを切らせてタイガ―を引きずり出そうとしているのかもしれない。

タイガ―・ウッズのいないアリゾナの戦いは盛り上がりに欠けるというファンもいるようだ。朝青龍のいない大阪場所は興業上も明らかに不利だろう。彼を横綱にしていなければ、品格を問われず無敵の大関として君臨していたという人が先日テレビに出ていた。今、日本には不景気風が吹き荒れている。商業主義に毒されぬ石川遼選手の大成を祈りたい。(了)

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サラリーマン社長ばかりになって暗澹たる気持ちだ:須田慎一郎氏(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 15:29:19 | 経済学
「今の経団連を見て下さいよ。サラリーマン社長ばかりになって、暗澹たる気持ちになりますよ」と途中から見た朝日二ユーススターの19日の番組に出演していた経済ジャーナリストの須田慎一郎さんが話したところで番組が終わった。

「とにかく日本の経営者に長期的視点がないのです。目先目先でただ追われている。頭では分かっているのでしょうがねえ。」「JALがアメリカン航空と提携することを決めた。稲盛さん自身、残り3年間でJALを黒字化するには少しでもロスの少ない選択肢しかなかったのでしょうねえ」と言葉を濁していた。

「茨城空港が開港する。韓国便が1ル―トで国内線がゼロ。そんな空港がうまくいくはずないでしょう。4億か5億かの補助金だけが狙いなんです。地元経済の意向を最優先して決める。あとは補助金に頼る。民主党も自民党時代と全く同じですよ。」と話していた。

「空港を作れば、飛行機が飛んでくるとでも思っている。日本の「航空屋」の考え方は全く変わっていない。少し考えただけでもその程度のことは分かる。」番組のコメンテーターの重信さんが「それならどうすればいいんですか?」と聞いたら「空港を止める以外ないでしょう。県の職員がこの番組を見ていたら驚くでしょうがね。」と話していた。

テレビのスイッチを入れた時、たまたま、サントリーとキリンの統合話が破談になった話の途中だった。「破談になった後、二人の社長が別々にした記者会見の中で、お互いがまるでののしり合っているようで、相手を非難していたのはいただけない」と話していた。

話は変わる。アメリカ時間18日のWSJ紙を読んでいたら、‘Choreography(演出)’という文字が2ケ所出ていた。一つは米FRBが公定歩合を0.25%引き上げたニュース。いま一つはオバマ米大統領がダライラマと70分会談した記事の中に出ていた。

米FRBの公定歩合引き上げはあくまでFRBの演出である。即金融緩和へ動く意向は全くないし出来ない。3月16日開催の次の米FOMC会合である程度分かるが、影響の少ない公定歩合を小幅上げて影響の大きい政策金利のFFレート上げは避けたと書いていた。一方、ダライラマとの会見も、会見後の記者会見でも二人が慎重に言葉選びしていた。あくまで二人が会ったという事実関係を残すための演出だったとWSJ紙は書いていた。

日本には演出すらないのだろうか。空港を作れば飛行機は飛んでくると思って空港を作る発想は、池を作れば水鳥が飛んでくると思う姿と重なる。餌が獲れない、水の飲めない池を作っても鳥や動物が集まってくるはずがないだろう。世界の航空会社は20年先のアジア成長を見越して動いている。「航空屋」に限らない。長期的視点が正に求められている。(了)

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米公定歩合0.25%引き上げ、19日から実施(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 09:23:25 | 経済学
米FRBが公定歩合を現行の年0.5%から0.75%へ0.25%引き上げ、2月19日から実施すると発表した。この日NYダウは米国の経済統計が堅調なことを受けて前日比84ドル上げていた。取引終了後30分たった午後4時30分に発表された。これを受けて、NYダウの先物相場は80ドル近く値下がりしていると今朝のテレビ東京の番組で流していた。

NY外国為替市場では1ユーロ=1.36ドル台から1ユーロ=1.34ドル台へドルが対ユーロで買われている。対円相場も1ドル=91円台へドルが買われている。ドル高円安の方向に流れている。

19日のWSJ紙は、米FRBは「今回の公定歩合引き上げは、あくまで異常な金融政策の修正である。今後の金融引き締めへ向けたステップでない」と強調したと紹介していた。

米公定歩合の引き上げはかねてから予測されていた。しかし、2月19日はサプライズだったとの見方が多い。公定歩合0.25%引き上げ後、10年物の米債券相場は値下がり、利回りは3.6%台から3.8%へ上昇した。

9月時点でのFFレート引き上げのオッヅは米公定歩合引き上げ発表前の54% から70%へ上昇したとテレビ東京のコメンテーターは解説していた。(了)

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メダルをオンラインオークションに掛けると1個7000ドル?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-19 04:20:13 | 経済学
‘What’s a Gold Medal Worth?(金メダルの値打ちはいくら?)’というタイトルで、「今回、金メダルは例年より大きい。金相場はオンス1,100ドルへ値上りしている。メダリストはメダルを即処分すべきか否か?」とBrettArend記者が17日付けのWSJ紙に書いていた。

メダルはスイス、ローザンヌにあるオリンピック委員会の規則のなかで、開催国独自のデザインで作られる。バンクーバー大会の金メダルは直径100ミリ、厚さ6ミリ、重量は500~576グラム で今までのオピンピックで一番大きい。ただ、金6グラムのメッキの銀製の金メダルであると書いていた。

2006年、イタリア・トリノや2002年、ソルトレ―ク・シティの時のメダルは、500グラム以下だった。それ以前の大会はさらに軽い。1994年、ノルウエ―、リレハンメルでは131グラムだった。

トリノ大会から金相場は2倍になった。銀相場はオンス16ドルへ70%値上がりした。敢えて言えば、金融危機と信用不安のお陰で金や銀が値上がりしたとも言えるかもしれない。なんといま、オリンピック発祥の地、ギリシャには金融危機が襲っている。

バンクーバーオリンピックの金メダルの潰しの値段は500ドル(ドル90円換算:4万5,000円)、銀メダルはその半分の250ドルである。銅メダルはそれ以下だ。相場が最安値だった2000年、シドニーの金メダルの価値は、たったの80ドルだった。

金相場は過去、オンス670ドル、銀相場は36ドル近辺で過去上下している。ただ、1980年のレイクプラシッドのメダリストはメダルをメダルマニアに売って稼いだ7,200ドルで、株式投資して儲けた。現在、メダリストが現金を欲しければ、eBayのオークションに掛けると銀メダル一個7,000ドルの値段が付くとBrettArend記者は記事を結んでいた。

一方、近着の二ユーズウイーク日本版は、五輪は「平和の祭典」の嘘、「スポーツマンシップは、表面的だけ、オリンピックをはじめとする国際大会は競争心と愛国心を暴走させるだけだ」とコラムニストのクリストファー・ヒッチエンズ氏の記事を掲載していた。

同誌は、「開会式前日にリュ―ジュ公式練習中に死亡事故、観客を魅了してやまない冬季スポーツは危険と隣り合わせ」とスポーツジャーナリスト、マーク・マスター氏の批判的な記事も載せていた。

日本の国会審議ではお金の話にうんざりしている。それにしても、オリンピックメダルをオークションにかけて現金化する話には正直驚いた。世の中世知辛くなったものだ。(了)

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米国も中国もしたたかな計算の上で大芝居を打ぅている(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-17 22:13:33 | 経済学
近着の二ュ-ズウイーク日本版は、「ユーロ危機」と雑誌の表紙に大きく印刷して読者の関心を引こうとしていた。ただ、「わが米経済はやっぱり強いぞ」(ダニエル・グロス、ビジネス担当)と「韓国を世界に売り込む男」(李炳宋、ソウル支局)の記事の方が面白かった。

グロス記者は、①2月9日にトヨタがブレーキの不具合の問題で新型プリウスなどのリコールを日本とアメリカで届け出たと発表した、②巨額の財政赤字と機能不全に陥って政治システムに四苦八苦するギリシャが、ヨーロッパ通貨統合の根幹を揺るがしかねないことから、アメリカの凋落にも歯止めがかかるかもしれないと期待感をにじませて書いていた。

「韓国を世界に売り込む男」とは、李明博(イ・ミョンバク)大統領である。李炳宋記者は、①97年のアジア通貨危機の経験を生かして世界の金融危機を乗り切った、②輸出企業の育成に成功した、③得意の英語を駆使して韓国PRもお手の物で、G20サミットの11月ソウル開催をものにして、一時急落した支持率を50%強に戻したと書いていた。

グロス記者は、①ヨーロッパに比べれば早い段階で対策を講じた米経済は09年第4四半期年率換算で5.7%成長を記録した、②同期間の米労働生産性は前期比年率換算で6.2%伸びた。実は、自分は、アメリカは競争力でヨーロッパに劣ると考えて来たと白状していた。

ところが、ヨーロッパは、アイルランドの破たんのあとギリシャと来て、スペイン、ポルトガルへ波及すると見られている。その証拠に、ユーロに対するドルの価値が最近、大きく反発している。ギリシャ危機から欧州通貨同盟の威信まで揺らいでいると書いていた。

李明博大統領については、韓国企業連合は、09年12月、日米企業連合とフランス企業連合を抑えて、UAE(アラブ首長国連邦)と韓国史上最大規模の400億ドル規模の原子力発電所建設を勝ち取った。李がUAEのナハヤン大統領に6回も電話をかけ、大詰で同国を訪問したことが功を奏したことは間違いないとまで書いていた。

同誌は別ページで、①ダライラマがオバマ米大統領と会うことが決まった、②湖錦濤率いる中国政府は、チベットの発展に本気で力を貸そうとしている、③あと3年で任期切れになる胡主席がダライラマと握手すれば、ノ―ベル平和賞だけでなく、世界からの尊敬と信頼を得られるだろう、とスティプ・マズブダル記者(ニューデリ―支局)は書いていた。

日本では普天間問題がまるで世界を揺るがす日米間の問題であるかのように報道するマスメディアが多い。米国が台湾に武器を輸出した。中身を十分承知の上だろうが、今すぐにも米中がケンカ別れするかの様な記事を朝刊一面トップで取り上げる新聞もあった。中国もアメリカもしたたかな計算の上で大芝居を打っている事を忘れないでほしい。(了)

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ギリシャ問題から目を離してNYダウ169ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-17 12:08:04 | 経済学
16日のNY株式市場は、ベルギー、ブリッセルで開かれたEU(欧州連合)での財務相談会議で、ギリシャの赤字削減状況を監視するとの声明を確認したあと前日比169ドル1.7%高、10,268ドルで取引を終了したと今朝のWSJ紙は報じた。

投資家の関心がギリシャから離れ、よりリスクを取る流れにシフトした。先週までの投資家は、ギリシャ問題を余りにも悲観的に見過ぎた。今、株を売っておかないと一人取り残されると見る投資家が多かった。それが今朝は、EUはギリシャを放置できないとの見方がこの日は出ていたとWSJ紙は今朝のNY株高を解説していた。

2月のNY連銀の製造業指数が、エコノミスト予想の16を上回り、1月の15.92から24.91へ改善した。2月の米建設業指数が改善したことも株価を支援した。ただ、出来高は通常の50億ドルを大きく下回る42億ドル台と低調だと指摘する一部の投資家の声もWSJ紙は紹介していた。

リスク回避の動きが緩和したことからドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.37ドル台へドルが値下がりした。ドルの値下がりを受けて、NY原油(WTI)先物相場は、バレル2.88ドル、3.9%高、77.01ドルへ回復した。NY金先物相場はオンス29.80ドル上げ1,119ドルで取引された。

NY原油の反発には、イランが核開発に一段と踏み込んできたことから、中東で一触即発の雰囲気が生まれている。イラン制裁案が国連で決議されたが、イランは無視するとの見方が原油相場引き上げを助けたとWSJ紙は書いていた。

ギリシャ問題も具体的に解決のめどがたったわけではない。シンガポールのLeeHsienLoong首相は、春節(旧正月)の演説で「欧州とドバイの金融危機の影響に対処する十分な準備が必要だ。欧州ではギリシャに留まらず、スペイン、ポルトガルにもギリシャ同様の圧力がかかっている」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

シンガポールは今や世界の金融センターである。世界のお金が往来しているから全体のお金の動きが良く見えるのであろう。日本のような隠ぺい体質で凝り固まっている国で生活している政治家と基本的に違うと常々感じている。

日本では組織の中で異を唱えると間違いなく潰される。風通しのいい風土を作ろうと呼び掛けるが、口先だけで終わるケースが多い。いざ根本的な改革となると行動が伴わない。マスコミを祭り上げるのも、『殿、ご内密に』の体質が日本人の骨の髄まで浸みこんでいるからであろう。臭いものには蓋をしても大元を治療しないとニオイはなくならない。(了)

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2010年は為替の動きから目が離せない(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-17 06:32:14 | 経済学
’Dollar Up as Europe Reels(欧州つまづきドル上げる)’のタイトルで、16日付けのWSJ紙は、このところのユーロ売り・ドル買いへのセンチメントの転換は正に様変わりであると解説していた。

日本では、自国通貨が値上がりする円高は基本的に悪であり、自国通貨の値打ちが下がる円安は善との受け止め方が主流を占めている。円安はデフレからの脱却を助け、輸出企業にプラスになるとして歓迎する空気が今もって圧倒的に強い。

WSJ紙は、2010年6月時点でのエコノミストの予測レートが、昨年10月には1ユーロ=1.47ドルだったのが同12月には1ユーロ=1.42ドルとなり、今年2月には、それが1ユーロ=1.36ドルへユーロ安、ドル高へ激変していると紹介している。

ドルが対ユーロで、値上がりした結果、ドルは対円でも、昨年安値の1ドル=84円から1ドル=90円近辺まで値上がりしている。ユーロは対円でも、1ユーロ=122円近辺まで値下がりしている。ユーロ向けの輸出の多い企業は採算が悪化する。ただ、ルイビトンは安く買うことが出来るが、日本ではマスコミはじめ円高はデフレを助けると評判はよくない。

なぜユーロの値下がりが進んだのか。ギリシャの財政赤字と予想外に強い米国景気データがドル買い・ユーロ売りを助けた。ギリシャは2001年にユーロに加盟した。加盟の際データを改ざんしていた事実が暴露され、ギリシャ国債相場が暴落(利回りは上昇)したことが、ユーロ安に拍車をかけたとWSJ紙は解説している。

水は高きから低きへ流れる。お金は利回りの低い通貨から利回りの高い通貨へ流れる。一昨年9月、リーマン破たんを契機に、世界的金融危機が襲った。世界の中央銀行揃い踏みの二ヤ―・ゼロ金利政策が効果を上げ、昨年3月を底に日本以外の国の株価は急騰、つれて安全パイとしてのドル買い戻しの流れが生まれた。

昨年末に突如、表面化したドバイ危機が、ドバイに肩入れしていた欧州銀行の信用不安説を引き金に、ドルが見直され、ユーロ売りの流れが生まれるきっかけを作った。表面的にはドバイ危機は沈静化に向かう気配だが、今やギリシャ問題がユーロの足元を襲っている。

今年に入りドルは対ユーロで5%値上がりした。年末には15%値上がりするとのPartnersCapitalの予測や人民元の2%強程度の小幅切り上げが年末までにあるとのエコノミストの見方をWSJ紙は紹介していた。

始まったばかりの2010年だが、今年は為替の動きから目が離せない年になりそうだ。(了)

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コミ二ュケ―ション・ギャップが全ての問題解決を遅らせる(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-16 12:42:09 | 経済学
ヴァレンタインデ―の14日、アメリカのいたるところで、男どもは膝をついてプロポーズしている。彼らは愛、情愛、献身を語るだろう。しかし、本当に大切な、お金のことを口にする男は稀であるとJeff D.Opdyke記者の記事を14日付けのWSJ紙に掲載している。

そんなことはどうでもいいことかもしれないと言うなかれ。さにあらず、事実、お金は結婚生活にとって、真実、大切なことなのですよ、と書いていた。

カップルは、愛を巡っては争わない。お金では争いが起こる。カップルの一方が、事前に相談なしに小切手を切り過ぎたり、はたまた、へまな投資に大量のお金を使ったためにカップルに争いが起こる。カップルの一方が独占してお金を使ったり、あるいは、一方が、内緒で巨額の借金を積み上げ、カップルの財政が危機にさらされると争いが起こる。

金額の多い少ないに関わらない。お金は結婚生活に強烈なインパクトを与える。お金が原因で、時に二人の間で口論が絶えなくなる。時に、数年間にわたる水面下で静かに溜まった憎悪が一気に爆発して、結婚生活を破たんに導くことがしばしば起こる。

お金が真の原因で問題が起こるということを、二人は必ずしも認識していない。お互いの意思疎通が欠けていたり、お互いのお金に対する癖や考え方を知らないことが原因でしばしば結婚生活が破たんに追い込まれると指摘していた。

「ハイ、結婚しましょう」と言って結婚する前に、お互いが、お金についての話し合う、マネー・トークの機会を持つことが、これから結婚しようとする全てのカップルに大切だと書いていた。

今回のWSJ紙の記事は、お金のことに触れることを嫌がる日本人が日本人の若者に向けて書いたのではない。アメリカ人がアメリカ人に向けて書いた記事である。お互いの意思疎通を欠くことが原因で問題が起こることを指摘したことに大いに共鳴した次第である。

お互いの意思疎通を欠くことによってカップルが破たんに追い込まれる。今回アメリカで起こったトヨタのリコール{無料回収、修理}問題でも同様のことが感じられる。

早期にミスを認め、問題解決に進むことを良しとするアメリカ人。『恥』の観念が強い日本人はミスをなかなか口に出して認めようとしないところから生まれる日米のコミ二ュケ―ションギャップが、今回のリコール問題の解決を遅らせると指摘する声を多く聞く。

素直になることが一番だ。病気でも同じである。早期発見、早期治療が基本である。(了)

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札幌スキー場でインストラクターとしての国際親善

2010-02-16 12:41:10 | 一枚の写真
T.さんから江嵜企画のKenさんに、札幌スキー場でのスナップが送られてきたそうです。
北海道の優雅な景色はいかがでしょうか。

雪祭りの写真のおまけ?に札幌郊外のスキー場での一コマを送ります。
修学旅行生、外人観光客(オーストラリア、シンガポール、マレーシア、台湾、香港、中国、韓国等)にまじり元職場の後期?中期?高齢者集団の仲間とのスキー研修会、小生が講師です。


天気が良くて、まぶしい!



こんな雪を踏みしめたいですねー。



スキー研修会の思い出に、「みんな集まってー、はいポーズ」 ヾ(^∇^)♪


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Rival(競争相手)の語源はRiver(川)、水争いが起源(学校で教えてくれない経済学)

2010-02-15 08:31:49 | 経済学
「朝日二ユースター」というケーブルテレビで武田鉄矢さん司会の番組がある。たまたまチャンネルを合わせたら、番組途中だった。グローバル・ウオーター・ジャパン代表の吉村和就氏が出演しており、氏の話が興味深く、最後まで番組を見た。

ライバル(rival)、つまり競争相手の語源は川(river)から来ている。水争いをする人という意味だと聞いて番組ののっけからピクッと来た。余談ながら、こういう話を学校で英語の先生が子供に話してくれると英語が好きになる日本人がもっと増えるのではないか。

世界の水ビズネスは現在50兆円だが、2025年には110兆円になる。内100兆円はスエズとヴェオリア共にフランスの会社が、公共事業中心に世界の水道事業を抑えている。残りの10兆円は水事業のプラント建設企業、1兆円が部品関係である。

部品関係の欄に、水処理膜では世界トップの水準を誇ると言われる、東レ(1000億)、日東電工(1,000億)、旭化成(1000億)が並び、あと東洋紡(300億)、三菱レ(200億)、帝人(30億円)と出ていた。大部分の企業が元職場の日本化学繊維協会のメンバー会社だった。

吉村代表によると、残念ながら、日本のメーカーは欧米の企業に比べてコスト競争力がないそうだ。IBMやGE、シーメンスなどの巨大企業が積極的に水ビズネスを展開、コンピューターシステムを駆使して水の元の雲の流れから世界の気候までを予測している。

国としては、ドイツがトップで自国の資源確保からお国がかりで水産業育成に力を入れている。次にシンガポール、韓国、オーストラリアの名前が並んでいた。韓国は大統領自ら率先して世界を周って韓国企業を売りこんでいると話していた。日本政府の話はなかった。

ドナウ川は18の国を流れている。下流の国は上流の下水、汚水を飲まされていることになりますねと武田鉄矢が茶々を入れていた。ナイル流域でいま大変なことになっている。水以外売るものがない上流の11ケ国は下流の国にウオーター・タックスを課して、水をいかに高く売りつけるか真剣に考えていると吉村代表は話していた。

水は水道局がやっていてくれるから安心と思っているがそうではない。これからは水道、下水道、し尿合わせた総合システムの構築が求められる。ところが自治体事業をシステム化して外国企業が丸ごとさらっていく可能性があると吉村代表は危機感を露わにしていた。

2010年は水ビズネス元年。水事業は石油より投資価値が高いとして、世界の企業が参入してきた。68億5000万人の世界の人口は25年に100億になる。日本では水はタダと思っている人が多い。いくらお金を積んでも水が飲めない事態だけは避けなければなるまい。(了)

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