本住吉神社前風景
江嵜企画代表・Ken
5月4日、5日のだんじり祭を目前にして、本住吉神社正面に大きなのぼり2本が立った。いやが上にも祭り気分をかきたててくれる。大いに絵ごころを刺激され、国道2号線越しにスケッチを始めた。
夜来の雨も昼前に上がった。雨上がりのせいか、境内高く突き出したように伸びた新緑の楠がまぶしい。授業を終えて、帰宅途中であろう、大きなランドセルを背負って、神社前を通過する住吉小学校の子供達の姿が目に入った。鳥居の上にハトが二羽止まっていた。
神戸新聞が用意した「東灘だんじり新聞」によれば、神戸にだんじりが登場するのは、享保年間(1716~1735)という。こんこんチキチン、こんチキチン、お囃子を練習する音が風に乗って聞えて来る。
土地の人間が「住吉さん」と呼ぶ本住吉神社は、神功皇后が御鎮祭になったと伝えられる。「神戸の神社」(兵庫県神社庁編)によれば、「本住吉」の名は、本居宣長が、『古事記伝』(1798)の中で「大津渟中倉長峡は菟原郡の住吉である」と説かれている貞永二年(1233)の文書に既に書かれているというから歴史は古い。
「本住吉」に宮入りするだんじりは、「西」、「空」、「呉田」、「横屋」(横屋八幡神社)、「茶屋」、「山田」、「観音林」、「西青木」(春日神社)、「吉田」、「住之江」、「野寄」、「岡本」と12ある。
祭のお世話をする氏子代表の皆さんは準備に大童である。寄付集めにも忙しいようだ。当マンションは「茶屋」地区に含まれる。今日から5月、街中がだんじり(山車)一色になる日が迫って来た。(了)