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八風穴
21才の娘さんですが、
「一週間前に急に37.9度の熱が出た。
その前にも銚子が悪くて、耳鼻科で薬をもらって、
今も飲んでいる(ロキソニン、鼻水を止める薬、咽喉の薬)
で、月末にタイ旅行に行くので治してほしい」
と訴えてきました。
私は問診されたカルテを見て、
「ええ? ロキソニン?」と聞いた。
「はい」
ちょっと驚いた。
咽喉が痛いだけでロキソニンを出されたというからです。
ロキソニンにも種類がありますが、とりあえず、こちらから【http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=17162】「ロキソニン錠60mg」の副作用を載せておきます。
そのサイトによりますと、
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液疾患、肝障害、腎障害、心障害、アスピリン喘息または既往歴
• 妊娠または授乳中
• 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
なぜロキソニンの副作用を書くかといいますと、上の副作用には書かれていませんが、ロキソニンは肝臓に負担がかかるようで、ロキソニンを飲んでいる人は、肝臓からの症状を訴える人が多いからです。
歯科医でもよく出される薬ですので、重大な副作用はないにしても、徐々に肝臓が弱ってくるみたいなのです。
さて、ではどのようにしたらいいかということですが、とりあえずは炎症を抑える必要があるので、「八風」(はっぷう)というツボを使うことにしました。(上の写真)
八風というツボは、上の写真に赤い破線で円を描いたあたりになり、専門的には「中足指節関節部」に当るところです。
それが、何故炎症に効くかというと、七星論での関節配置では、そこは「火=心・小腸」に対応する部位で、熱に関する治療によく使うツボなのです。
火(心・小腸)が、なぜ炎症に関係するかと言いますと、東洋医学では、「火=熱」という考え方をします。
つまり、炎症症状を治めるには「火」を使うと考えてください。
直接「心経」を寫すると、心臓が弱ってしまい、体の力が抜けてしまうので、対応する足のツボを使うわけです。
しかし、熱というのは、頭や胸部から起こりやすいので、発熱があった場合は中手指節関節部にある「八邪」というツボを使います。
答えだけを書きますと、発熱には「八邪」、炎症には「八風」と覚えてください。
(こんなことは七星論の本以外には書かれてないと思います)
炎症が起こりやすいのは、肝、腎、脾が多く、発熱が起こりやすいのは心、肺に起こりやすいので下肢のツボである「八風」と、上肢のツボである「八邪」を使うわけです。
つまり、肝、腎、脾の経絡は足に流れ、心、肺の経絡は手に流れているので、そのような組み合わせになったわけです。
さて、それでその患者さんはどうなったかと言いますと、鍼が済んだあとは、咽喉の痛みも半減していました。
しかし、よっぽどタイに行くのが楽しみのようで、
「これでもう大丈夫でしょう」と言ったのに、
「心配だから来週も来ます」と帰って行きました。(^^;)
それは今週になるのですが、多分、ケロッとしていると思います。
ケロッとしてなかったら、その後の経過を書かせて頂きます。
八風穴
21才の娘さんですが、
「一週間前に急に37.9度の熱が出た。
その前にも銚子が悪くて、耳鼻科で薬をもらって、
今も飲んでいる(ロキソニン、鼻水を止める薬、咽喉の薬)
で、月末にタイ旅行に行くので治してほしい」
と訴えてきました。
私は問診されたカルテを見て、
「ええ? ロキソニン?」と聞いた。
「はい」
ちょっと驚いた。
咽喉が痛いだけでロキソニンを出されたというからです。
ロキソニンにも種類がありますが、とりあえず、こちらから【http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=17162】「ロキソニン錠60mg」の副作用を載せておきます。
そのサイトによりますと、
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液疾患、肝障害、腎障害、心障害、アスピリン喘息または既往歴
• 妊娠または授乳中
• 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
なぜロキソニンの副作用を書くかといいますと、上の副作用には書かれていませんが、ロキソニンは肝臓に負担がかかるようで、ロキソニンを飲んでいる人は、肝臓からの症状を訴える人が多いからです。
歯科医でもよく出される薬ですので、重大な副作用はないにしても、徐々に肝臓が弱ってくるみたいなのです。
さて、ではどのようにしたらいいかということですが、とりあえずは炎症を抑える必要があるので、「八風」(はっぷう)というツボを使うことにしました。(上の写真)
八風というツボは、上の写真に赤い破線で円を描いたあたりになり、専門的には「中足指節関節部」に当るところです。
それが、何故炎症に効くかというと、七星論での関節配置では、そこは「火=心・小腸」に対応する部位で、熱に関する治療によく使うツボなのです。
火(心・小腸)が、なぜ炎症に関係するかと言いますと、東洋医学では、「火=熱」という考え方をします。
つまり、炎症症状を治めるには「火」を使うと考えてください。
直接「心経」を寫すると、心臓が弱ってしまい、体の力が抜けてしまうので、対応する足のツボを使うわけです。
しかし、熱というのは、頭や胸部から起こりやすいので、発熱があった場合は中手指節関節部にある「八邪」というツボを使います。
答えだけを書きますと、発熱には「八邪」、炎症には「八風」と覚えてください。
(こんなことは七星論の本以外には書かれてないと思います)
炎症が起こりやすいのは、肝、腎、脾が多く、発熱が起こりやすいのは心、肺に起こりやすいので下肢のツボである「八風」と、上肢のツボである「八邪」を使うわけです。
つまり、肝、腎、脾の経絡は足に流れ、心、肺の経絡は手に流れているので、そのような組み合わせになったわけです。
さて、それでその患者さんはどうなったかと言いますと、鍼が済んだあとは、咽喉の痛みも半減していました。
しかし、よっぽどタイに行くのが楽しみのようで、
「これでもう大丈夫でしょう」と言ったのに、
「心配だから来週も来ます」と帰って行きました。(^^;)
それは今週になるのですが、多分、ケロッとしていると思います。
ケロッとしてなかったら、その後の経過を書かせて頂きます。