男として、キャバクラ知らないのもどうかと思い、行くことにした。ただし、もう何年も前のことだ。
入ってみてまずビックリしたのは、思ったほどいやらしい所ではない、ということ。〈お触りキャバクラ〉というのもあるらしいが、行ったのはそういうのではないし、普通にしゃべるだけ。とは言ってもこっちも男だから、できればお姉さんと仲良くなりたい。
キャバクラは、ある意味健全な所である。ヘタな出会い系サイトでボラれるよりは、ずっといいんじゃないかとも思う。何より、面と向かって話ができるのはいい。20分なり50分なり、それだけでも人柄というのはわかるものだ(それは相手も同じこと)。
商売だから、かなりモテるような気にもさせてくれる(キャバクラでもモテないようなら、少々問題あり、かも)。5000円くらいで、たとえば癒してもらえるなら、それはそれで意味のあること。また、女の子との付き合い方を知らない人なら、そういう所で「勉強」するのもいいかも。
さて、最初に回ってきた子がなかなかきれいな子でしかも話も上手くて、出身地のことやら温泉のことやら、かなり親密に話をすることができた。ウマが合ったので、メルアドやら教えてもらって、食事でもしようかという約束までしたのだが、ちょっとした行き違いがあって、それができなかったのが、今もって悔やまれるところ。お姉さんタイプなのだが、どこか苦労人っていう感じの子だった。
そのあと2,3回通ったんだけど、最初の子ほど話の合う子はいなかった。自分の話ばかりする子やら、つまんなそうな子がいるのも事実。しかしかわいい子もそれなりにいるから、ハマる奴がいるのもわかる気がする。何事もホドホドに。
そうそう、中にはノリノリの子もいて、「今度友達と飲みに行くんだけど、一緒にどう?」と言われたこともあったが、さすがにこれは遠慮しておいた。
そのうち、最初の子がやめてしまったというのを聞き、行くのはやめてしまった。
しかし、もうキャバクラに出入りするようなトシでもないか。シブい居酒屋で、ちびちび飲るのもいいかな、と思っているところ。
青森出身だと言ってたサユリさん、元気にしているだろうか。