堅い守りのサンフレッチェがミスから先制点を許した後、シュート性の球をドウグラスがヘッドで決めて同点。すぐにガンバが今野の技ありシュートで追い付き、勝負あったかに思えたが、選手交代がうまく効いたサンフレチェがロスタイムにポンポンと押し込んで、3-2の見事逆転勝ち。
11年ぶりに復活したチャンピオンシップ決勝第1戦のこと。そこをモノにすると断然有利だったとはいえ、いやいやシビれる試合だった。何より、ボールがタッチを割ることが非常に少ない。J1でもすぐタッチに逃げる試合を見せられて「草サッカーじゃあるまいし」と感じていたのだが、レベルの高いヨーロッパのような試合がJで見られる日が来るとは思わなかった。
CSでは伝説的なゴールや試合が生まれるもので、この試合もその仲間に入ることだろう。二度と見られない、サッカー史に残る名勝負だったと言っていい。勝ったサンフレチェだけでなく、好敵手ガンバがあればこそ。両チームそしてサッカーの女神に、感謝。
両者第1戦で力を使い過ぎたか、第2戦はあまり点も入らず、1-1の引き分けでサンフレチェ広島の優勝。森保監督、4年間で3度の日本一とは、素晴らしい。
…CSの良し悪しはあるけれど、これだからやめられない。