ビリー・ワイルダー監督の名作『アパートの鍵貸します』(1960年だから僕がまだ1歳の時の作品)を見た。アカデミー作品賞とっただけあって、実にいい映画(古き良きアメリカ!)。
主演がジャック・レモンで、そのお相手がシャーリー・マクレーン。美人てわけじゃないけれど「え、な~に」って感じで相手を見つめるところが何ともかわいらしい。名前は知ってはいたが、こんなにチャーミングだとは知らなかった。
この子は少し前1955年のヒッチコック映画『ハリーの災難』ではユニークな男の子の母親役だったけれども、『アパート~』では少々シリアスな役をやはり飄々と演じている。
当時もかなり人気だったらいしい。僕も若い頃であれば夢中になったかもしれない。
ところでシェルドレイクという部長が自宅で子供とロケットのおもちゃで遊びながら「5・4・3・2・1」と言っていたのはまるで『サンダーバード』みたいだった。ナレーター本人なのか、それとも声が似ているだけなのか。
マクレーンはどうやらご存命のようで、たしか御年85。かわいらしかったあの頃に、お会いしたかったなあ。(『ある日どこかで』みたいになってしまった)