防腐剤も入っていないのに、糖分が多く栄養豊富なハチミツがなぜ腐らないのか。理科で習っただろうか、それは「浸透圧」のせい/おかげだ、という話。
2つの接触した物体間で水分濃度(浸透圧)の差があると、水分の多い方から少ない方へ水分が移動してバランスをとろうという、自然の法則がある。(エントロピーの法則にも似ている)
そして「腐る」とは、食べ物等の有機物が微生物の作用によって変質すること。微生物も体内に水分を持っているから、ハチミツに比べ浸透圧が高いことになるため、ハチミツに接触するとその水分が奪われ死滅してしまう…。
同様に、水あめや煮詰めたアンコも腐らない(というかそのために煮詰めている)。うまく考えたもの。
ただ腐ることはないにせよ、風味が落ちる「劣化」が起きるのは仕方ないこと。