先週10/9付の朝日新聞「be」に中森明菜のことが特集されていた。(懐かしくて、手元にあるテープを4時間ほどぶっ続けで聞いたのでした)
1982年に「スローモーション」でデビューした明菜さん。以降「少女A」に「セカンド・ラブ」「1/2の神話」と、かわいい歌と激しい歌とを交互に歌い継いで行ったのはご承知のとおり。(世界的にも例がないかもしれない)
実にかわいらしいし、本人も「かわい子ちゃん路線」で行きたかったのかもしれないが、事務所の意向なのかプロデュサーの意向なのか、はたまた本人の中に小悪魔性/不良っぽさが見えたからなのか、これがうまく当たり、幅広い表現力を身に着けた“歌姫”になって行った(その間、多くの作詞家・作曲家やクリエイターが寄ってたかって手を加えたのもご承知のとおり)。かわいい歌だけだと同時期の松田聖子たちとカブってしまうので、きっと埋もれてしまったことだろう。
なお、名前が”A”kinaだったのは運命的な偶然と言うべきか。
上記「be」には読者が選んだ好きな曲ランキングが載っていた。どれもいい歌だが、僕が一番好きなのは、ここでは選外ながら「Fin」。とてもセンスのいい歌だと思う。
あと「ヨコハマ A・KU・MA」もかわいらしい歌だし、自身がプロデュースしたというアルバム『不思議』は絶品。
もう一度歌うところを見てみたいものだが、昔ほどのパフォーマンスは難しいだろうし、無理は言わないことにしよう。もう充分楽しませてもらったのだから、ゆっくり休んでほしいし心穏やかに過ごしてほしいもの。同時代を生きてリアルタイムで見られたこと、日本武道館のライブにも行けたことは、いい思い出になる。
そうそう、女の子に変なチョッカイ出すと明菜さんに叱られる、というようなイメージが、今もある。
〔写真は、書斎の壁に貼ってるパネル〕