職業柄、薬関係のニュースには目が向いてしまう。
希望の持てるものがある一方、薬害という残念なニュースもある。そういうのを見ていて、当該薬品の名前が、何となくおどろおどろしいことに気付いた。
古いところではサリドマイドやキノホルム、それにクロロキン、最近だとソリブジン。(いやひょっとしたら、薬害があることを薄々気付いていた、あるいは予知していたのかも) 薬品ではないけれど、スモンやヒ素、エイズだって、おどろおどろしい感じだ。
薬に限らず、例えばフランケンシュタインやドラキュラだってそうだし(アインシュタインやドラえもんと比較するとわかりやすい)、スカンクやタランチュラやシャチも、あまりいい響きとは言えない(パンダやハエトリグモ、イルカと比べるとわかる)。
「御器かぶり(食器かじり)」から来ているらしいが、ゴキブリだって、他の名前だったなら、こんなにイジメられることはなかったかもしれない。あるいはイジメたいがために、憎々しい名前にしたのだとも考えられる。
クリーンとか、ホワイトとかブラックとか、やはりイメージは合っている。あるいは、イメージ合うからこそ伝わるし、残っていくのかも。
ちなみに、フランス語で白は「ブラン」だそうだ。英語の「ブランク」とも関係あるようで、かの「モンブラン」は「山」と「白」で「白い山」とのこと。ついでながら「モンサンミッシェル」は「聖ミッシェルの山」である。
だから薬にしろ何にしろ、できるだけ“いい名前”を付けてあげるといいだろうと思う。
これは人の名前にも言えることで、その響きで性格が決まってしまうというのも、充分あり得る話だと思っている。(例えば「タカシ」と「ゴンザブロウ」じゃ、イメージ丸っきり違う)
ところで、希望の持てる薬の話として、いくつか挙げておく。
まず、ガンに十全大補湯が有効かも、というのは結構有名な話。新型インフルエンザには補中益気湯やカテキン、あるいは梅干し。ガラガラヘビの毒が強力な鎮痛剤に、そして八味地黄丸が視力にいい、という話も。
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