思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

NHKニュースの誤魔化し.間違っている新教育基本法の思想.・・徒然なるままに。

2006-11-28 | 社会思想

NHKは、自民党から除名処分された国会議員の復党問題を、
一貫して、「自民党を離れた議員」と報道しています。
単純なウソですが、NHKが意思統一をしてウソ報道をしているわけですから、確信犯ですね。
このような言葉の誤魔化しは日常的ですが、これが公共放送!?
(だいたい、契約も結ばないのに、テレビがあれば契約したことにする!?まったくひどい話です)

話を戻しましょう。
誰かがやったことなのに、まるで「自然現象」のような言い方をして誤魔化す、逃げる。とりわけ「エリート」集団に属する人たちは言い逃れに終始する、それがわが日本という国です。 戦争責任さえ肝心なところではぐらかそうとする、きちんと書くと自虐史観だ!(安倍総理の著書「美しい国へ」)と叫ぶ、「南京大虐殺などなかった」というのが右派の主張でしたが、なんとNHKが、詳細に調べた番組を先日報道しました。現場にいた元・日本兵の証言まで入れて。これでいかに右派・保守派の主張がデタラメであるかがハッキリしました。一つの部隊だけでも6千人以上を殺害したことが日本側の資料でも明らかになったのです。

これは公共性をもったよい放送です。
価値のある優れた放送かどうか?は、それを見る個人・市民が決めることです。お金を払って見る価値があると思う人は契約して見る、それが原理・原則です。支持しない内容であっても、無理に契約させられてお金を取られるなどは、論外です。

教育は、子どもにとって受ける「権利」があるのであり、受ける「義務」ではありません。日本国憲法の規定でもそうなっています(憲法26条)。どのような考えをもった人間にするか?を大人が決めることは間違いなのです。日本を愛するかどうかは、子どもの心の問題です。「国」や「伝統」をどのように解釈し、それにどう対処するかを大人が決めることはできません。大人がするのは、心身・頭をよくしていく環境を整備すること、につきます。異なる見方を提示し、子どもの考える力、自己判断力をつけるのです。公平で、ウソや誤魔化しが少ない教育をすれば、違った意見も尊重する自由でおおきな大人であれば、そういう人々の集合である社会・国に対して子どもたちは自然と誇りをもつでしょう。国を愛する、と教育目標に書き込まなければならないのは、いかにダメな国かを宣言するものでしかありません。

大人は、大人の意志で生んだ子どもを、自己決定のできる主体的な人間に育てる義務があるのです。子ども自身がどう判断するか?を大人が決めることはできません。これは人間の生の原理です。実存は本質に先立つ。

武田康弘




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