思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

人間を外的な価値だけで評価する国は、愛するに値しません。

2006-11-29 | 社会思想

人を外的な価値だけで評価する国、競争の勝者だけが称えられる国、心の内から湧き上がる悦びや充実を育てない国、集団同調が求められ、「君が代」を歌わない教師は処分される国、みなが税金で養っている皇族と呼ばれる人たちが特別に遇せられる国、ある人の生死で時代名まで変えられてしまう国、形式・儀式ばかりが重んじられ、内容の乏しい国、
そういう国を愛するのか?

それとも、生まれながらの差別のない国、個人の思想・信条を相互に最大限に尊重し、序列主義や権威主義を排する国、経済格差を減らす政策がとられ、人間愛に満ちた行政で、負け組をつくらない国、のびのびとしたエロース豊かな生の可能性をもつ国、市民精神(シチズンシップ)を養う教育が行われる国、天皇制をどうするか?が堂々と議論できる国、専守防衛に徹し、戦争放棄を高々と謳う国、
そういう国を愛するのか?

私は後者の国に変えていくことで、多くの人が自ずと国を愛する心をもつ社会にしたいと思います。何よりも愛する水の国=日本の子どもたちと海や川や野や山の自然が生き生きと輝くために。

自由でのびのびとした心身をもつ人、自分で考え、自己決定する人でいっぱいの国をつくりたいものです。まだ残る自然を守り、破壊してしまった自然を回復することー国を愛するというなら、まず、第一に、環境破壊の「公共!?事業」をやめることです。必要なのは、環境改善の公共事業のはず。

武田康弘

(写真は今年春、奥多摩で)




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