以下は、【ベルリオーズの世界】(ミクシィ内につくったコミュニティ)のトピックです。
まず、クリックして下さいーベルリオーズの世界
ファウストの劫罰って、こんな音楽です。
お勧めのCD、入手された方いらっしゃいますか?
おせっかいながら、少し説明してみます。
「ファウストの劫罰」は、オペラでもなく交響曲でもないが、両方でもある、分類不可能な曲で、「劇的交響曲」と呼ばれます。
フランス語訳されたばかりのゲーテの「ファウスト」を読んで熱病につかれたように感激したベルリオーズは、作曲にあたり、原作を大胆・自由に変えて台本をつくりました。
お勧めしたCD(クリック)は輸入盤で日本語の対訳や解説がないので、簡単にご紹介します。この曲は音楽がすべてなので、細かい話はどうでもよいのですが。
粗筋は次のようなものです。
主人公のファウストは、自然にも人生にも飽きて毒杯を飲もうとするが、そこに復活祭の歌が聞こえてきて思い留まる。
突如メフィストフェレスが現れ、酒と歌は人生を楽しくすると言う。
メフィストフェレスの力で美青年に変身したファウストは、マグリートの部屋で愛を確かめ合う。マグリートの恋の歌。ファウストの大自然を讃える歌。
マグリートは母親殺しの罪で死刑の宣告、それを救いたい一心からファウストの地獄堕ちが決まる。メフィストフェレスは勝利感に酔う。
ファウストは地獄の炎に焼かれ、天国から天使たちの合唱する「マグリートへの賛歌」が聞こえてきて幕。
CD1
第一部 ハンガリーの平原(注・ゲーテの原作には全くない)
第二部 ドイツの北部
第三部 マグリートの部屋12幕まで
CD2
第三部 マグリードの部屋13幕以降
第四部 マグリートのロマンス、自然への祈願、地獄への騎行、天国にて
(余白には「クレオパトラの死」(20分)が収録されている)
まさに天才の作、霊感に満ちた天衣無縫の響きをぜひご堪能下さい。
武田康弘