思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

自衛艦は「治外法権」!?仰天するほかありません

2008-02-25 | 社会思想
主権者であるわれわれ市民が雇っている自衛隊という名の軍隊が市民=民間人の上に立ち、大手をふるっていいいはずはありません。
昨日の新聞には自衛艦は「治外法権」で、法律(船舶法など)の適用を受けない!?という恐るべき記事が載っていますが、これが本当なら日本という国は、戦前・戦中のままということになります(いつも有事!?-狂気の沙汰です)。
そういえば、海上自衛隊の正式な行進曲は、いまだに「軍艦マーチ」(正式名は「軍艦行進曲」)なのだそうです。その歌詞は、

歌詞

守るも攻むるも黒鉄(くろがね)の
浮かべる城ぞ頼みなる
浮かべるその城日の本の
皇国(みくに)の四方(よも)を守るべし真鉄(まがね)のその艦(ふね)日の本に
仇なす国を攻めよかし

石炭(いわき)の煙は大洋(わだつみ)の
竜(たつ)かとばかり靡(なび)くなり
弾撃つ響きは雷(いかづち)の
声かとばかり響(どよ)むなり
万里の波濤(はとう)を乗り越えて
皇国(みくに)の光輝かせ

驚くなかれ、【皇国】(天皇の国)を守る!!!というのです。

明治天皇賛歌として明治天皇に捧げられた「君が代」を現代日本の【国歌】にしてしまうという感覚は、江戸っ子(なぜ、京都が本家の天皇家を敗戦後も江戸城に住まわせておくのか?不思議だな~と思うのが東京人です)のわたしには全く理解不能ですが、
それと同じく、海上自衛隊の正式の行進曲の歌詞が「皇国を守る」ですから、これはもう、やはり日本は「天皇を中心とした神の国」!?(森元首相)なのかな~(笑)と思ってしまいます。仰天するほかありません。

ついでに言えば、せっかく国の花である「さくら」という日本的な名曲があるのに、この国花をうたった曲を国歌にせず、わざわざ国論を二分する歌― 歌詞の内容もまったく意味不明の「君が代」を国歌にして教育現場で強要する、こういう想念や感覚を変えなければ、わが国が明るく楽しい国になることはないでしょうね。

そこのけそこのけ自衛隊と米軍が通る、では嫌になります。「戦争の脅威」なる神話をねつ造して市民生活を圧迫する自由はないはずです。何のための自衛隊なのか?誰に雇われている自衛隊なのか?深い自覚が必要です。

武田康弘
コメント (4)
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