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財務省の武藤氏を日銀総裁にすることは、日銀の独立性の観点から民主党その他の野党が反対していたにも関わらず、福田政権は、財務省の強い意向を受けて武藤氏を総裁候補としました。これでは混乱は必至です。
このような福田政権の行為は、参議院での民主党の多数という現実を無視した政権党のおごりという以外にはありません。選挙の結果を無視して、従来通り自民党の思惑を通せると思うならば、まったく民主主義を理解していないことの証としか言えません。
日銀総裁を空白にすれば、それは政権党に責任であることは火を見るより明らかですが、反対されるのがはじめから分かっている財務省の武藤氏を出して、それが通らなければ野党の責任だというのでは、あまりにお粗末な話です。こんな簡明な事も分からないようでは政権担当の基本的な能力が欠落していると言わざるをえません。どうしてこうも今の日本の政治家はテイタラクなのか、ほんとうに呆れ返ります。
「主権者の厳粛な信託による」という感覚がまるでなく、緊張感に乏しい言説を日々テレビで見せられ、聞かされていると、公共的な怒り、憤りを覚えます。政権党が自らの問題を野党のせいにして済まそうという精神では、政権を担う基本の資格がないと断ずるほかありません。これには誰も反論できないでしょう。
武田康弘
財務省の武藤氏を日銀総裁にすることは、日銀の独立性の観点から民主党その他の野党が反対していたにも関わらず、福田政権は、財務省の強い意向を受けて武藤氏を総裁候補としました。これでは混乱は必至です。
このような福田政権の行為は、参議院での民主党の多数という現実を無視した政権党のおごりという以外にはありません。選挙の結果を無視して、従来通り自民党の思惑を通せると思うならば、まったく民主主義を理解していないことの証としか言えません。
日銀総裁を空白にすれば、それは政権党に責任であることは火を見るより明らかですが、反対されるのがはじめから分かっている財務省の武藤氏を出して、それが通らなければ野党の責任だというのでは、あまりにお粗末な話です。こんな簡明な事も分からないようでは政権担当の基本的な能力が欠落していると言わざるをえません。どうしてこうも今の日本の政治家はテイタラクなのか、ほんとうに呆れ返ります。
「主権者の厳粛な信託による」という感覚がまるでなく、緊張感に乏しい言説を日々テレビで見せられ、聞かされていると、公共的な怒り、憤りを覚えます。政権党が自らの問題を野党のせいにして済まそうという精神では、政権を担う基本の資格がないと断ずるほかありません。これには誰も反論できないでしょう。
武田康弘