思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

石原都政の崩壊が始まりました。

2008-03-13 | 社会思想
民主主義の思想、手法、生き方とは大きく異なる「自分中心主義の権化」のような権力主義の政治家・石原都知事は、役人が銀行を経営するという意味不明の愚策を強行しましたが(わたしはそれが必ず失敗すると計画段階から断言していました)、案の定、最悪の事態に陥りました。破綻を逃れることは不可能でしょう。

隆盛を極めた石原都政は、あだ花でしかなかったことが誰の目にも明らかになる日も近いと思います。

明治天皇賛歌の「君が代」斉唱と、権威主義的な入学・卒業式を東京都教育委員会の人事を操作することで各学校に強要し(その目に余る横暴は、NHKも批判しました)、国家独裁者のような言動を繰り返してきた(ふつうの民主主義国家ならばとっくに失脚している差別的・侮蔑的暴言の数々)石原都知事は、その教育政策に反対する者には職すら奪うという暴挙に出ましたが、わたしはその「悪行」を断じて許しませんし、公共的な良識をもつ人ならば、誰でも彼のような言動を容認できるはずがありません。

数々の独断専行を繰り返す復古主義の人物を都知事にした都民の責任もまた重いと言わざるを得ませんが、自問自答と自由対話に基づく対話精神を育成する教育がなければ、彼のような独裁的人物をよしとしてしまう風潮がつくられるのも当然かもしれません。

旧・ソビエト崩壊のような事態が、威張った政治を強行してきた石原東京都にいま始まった、わたしはそう見ます。都民もまた、自分自身の問題として政治に対する考え方の甘さ(自治を基本とする民主主義社会であるのに、独裁的なリーダーを選び、それに任せるという態度)を深く反省する必要があるはずです。


武田康弘
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