思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

東京都教育委員会の公務員倫理に反する強権は、明白な憲法違反です。

2009-01-20 | 日記
昨日、東京地裁で一部教師側勝訴の判決が出ましたが、
「君が代」斉唱のときに起立しなかっただけで、「懲戒免職」というのには、呆れる同時に公共的な怒りを覚えます。

このような馬鹿げた判断を教育委員会がするのは、石原都知事の国家主義思想(=個人の前に国家があるという逆立ちした想念)に基づくわけですが、これは、思想信条の自由、良心の自由を保障する「日本国憲法」に明白に反する行為です。

自由の相互承認に基づくルール社会=市民主権の民主主義社会の原理とは異なるこのような権力行使を行う公務員は、憲法の精神を踏みにじる者であり、公務員倫理に反する者である、そう断じる他ありません。

わたしたちは、国家主義の政治家と官僚の言動に対して、きちんと反対の声をあげるという市民の責任を果たしていこうではありませんか。

基本人権とは、憲法にも書かれている通り、国民の不断の努力により維持されなくてはならぬものです。市民精神に則り、互いの協力・努力により民主主義の思想を徹底していきましょう。

愚かで危険な国家主義をその発生源から断つのは、わたしたち市民の「良心の声」以外にはありません。

※(訂正)
石原都知事の国家主義は、個人と国家との関係性の問題というよりも、自分=石原慎太郎という一人の人間の言動が、国家利益を代表するものであると信じ込む【超自我主義】という方が正確でしょう。その意味で、国家社会主義を掲げたドイツ・ナチ党のヒトラーの思想と重なります。
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