思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

紙の上だけの秀才=キャリア官僚の呆れた実態・東京新聞・特報部

2009-01-31 | 日記
世間を知らず、
現場を知らず、
ただペーパーテストができるだけの「王様」の呆れた実態が、今朝の東京新聞(こちら特報部)で大きく報道されています。

〈「東大・京大の天下」脈々〉という大見出しにある通り、ペーパーテストで一生が保障され、権力者になれる制度としての「キャリアシステム」が詳しく紹介されています。入省時のテスト成績が一生消えないというハレンチな制度を支えているのは、わたしが参議院の意見調査の論文にも書いたように、「客観学の自己目的化」という逆立ちした想念にその根があるのです。いわゆる「東大病」=受験オタク。

この人事評価の硬直化は目に余るものですが、民主の馬渕澄夫議員がここにも述べている通り、同僚や部下からの評価も受ける「三百六十度アセスメント」を導入することは、民間では当たり前にやっていることで、早急に取り組むべきでしょう。

政府は、行政内部にせっかく設けた第三者的機関としての「人事院」から、その権限を奪うことが「行政改革」だ!?などというバカげた話をしていないで、人事に現場の生の意見(一般職員の意見・評価)を導入する民主化こそが核心であることを認識すべきです。

東京新聞のまとめ(デスクメモ)は、
「たかがペーパー試験で権力者になれるキャリア制度。ばかげており、法的根拠もないが、追求してくる議員には、それを逆手に「どんな制度でしょうか」と聞き返す官僚も。う~ん、ずる賢い!渦中を「うずちゅう」と読む人もいる東大法学部出身者。うぬぼれはほどほどにして、現場に学ぶべし」
とあります。

官僚とは主権者の税金で雇われた「国民のサービスマン」のはず。根本的な意識改革が必要です。


武田康弘
コメント
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