思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

改竄を見過ごし、放置!(読売新聞)――検察の悪は誰が正すのか?

2010-09-22 | 社会批評

以下は読売新聞です。

「押収資料のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事・前田恒彦容疑者(43)が、今年2月初め頃、特捜部の当時の大坪弘道部長(現・京都地検次席検事)に対し、「FDを手直ししてしまった可能性がある」と報告し、当時の次席検事、検事正にも伝わっていたことが、検察関係者の話でわかった。

 地検首脳部が犯罪につながる行為を把握しながら放置していたことになる。

 関係者によると、今年1月に開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)(無罪確定)の初公判で、弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。」


こういうのを「組織ぐるみ」というのです。元・大阪高等検察庁の三井環さんにより検察庁の裏金づくり実態(検事正の全員が関与)も内部告発されていますし、小沢事件にしても、元検事の郷原信郎さんは、不当な政治的弾圧だと証言しています。
検察を監視する有効な仕組みがないのは、現在の検察組織が、官僚は絶対善だとする立場でつくられているからです。それをつくったのは、天皇を神聖視する国粋主義者として知られた第35代総理大臣の平沼騏一郎(A級戦犯・靖国神社に合祀)だと言われています。戦前の思想(天皇の官吏としての公務員)によりつくられたキャリアシステムの官僚組織が生き残っているわけですが、この【官治主義】の象徴である検察庁の改革に着手しない限り、民主主義を現実のものとすることはできないはすです。
政治の緊急課題です。

コメント (3)
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