昨日のブログに式根島での写真を載せましたので、話題ついでに「ライフガード」という名の学生集団について書きます。
自然の海を楽しむこどもたちの「キャンプ&ダイビンブ」(武田康弘主催)は、今年で35年が経ちましたが(1980年から10年間は月刊『マリンダイビング』誌に掲載)、何時のころからかキャンプ場前の美しい大浦湾にはライフガードの監視塔が建ち、プールの監視員と同様の「注意」をマイクで流す事態となりました。
今年などは、湾内に少し波があるので「遊泳注意」ということでしたが、こどもたちと共に海に入る私に、子どもと引率者の人数、氏名、住所、団体名まで聞き、メモするありさま。
「いいかい、わたしはね、君たちが生まれる前からこの海で泳ぎ、ダイビングをし、教えてきているのだよ。一体どんな権利があって、こういう管理をするのかね。越権行為だよ。」
と言い、追い払いましたが、
彼らのわがもの顔、他者への無遠慮な物言いと管理、自分の判断の強要。マイクで大声を出し命令することが「正しい」と思う勘違い。よいことをしているという思い込み、静かな自然の海を壊す鈍感・・・・
毎年、毎年、わたしは憤っています。
島の役場や観光協会は、どうしてこういう愚かな行為を許すのでしょうか?
わざわざ長い船旅で島まで来る人は、人為的に管理された海水浴場を求めてはいません。大自然を求めているのです。手つかずの海を求めているのです。プールの監視員のような「ライフガード」は、ほんとうに迷惑です。
わたしは、こどもたちを自然の海で遊ばせたいので、誰も来ない(ライフガードがいない・笑)岩場の海に連れていき、そこでダイビングや磯遊び楽しんでいます。
もし、どうしてもライフガードがやりたい学生がいるなら、特定の場所(式根島で言えば、遠浅の石白湾)を海水浴場に指定して、そこだけでやるべき(許可すべき)です。
武田康弘