思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

警察と検察は、一般市民の敵なのか。堕落は底なし。

2011-12-03 | 社会批評


少し精神の活動の弱い人を捕まえて、誘導や脅しでウソの自白をさせ、犯人に仕立て上げる警察お得意の手法は今日まで後を絶ちません。

今回の冤罪事件(福井市の前川彰司さんの事件ー再審決定)にしても、唯一の証拠となった目撃証言は、前川さんの友人を警察に呼び出し、「もし、あなたが罪を犯すようなことがあっても見逃してあげるから」と言って、刑事が作文した全くの作り話をさせたとのことです(TVで友人が告白し、謝罪していました)。

刑事は、自分の手柄にするためには何でもする、これでは北朝鮮等の独裁国家の警察と同じです。警察を監視する市民オンブズマンがある北欧の進んだ民主主義国に倣い、警察を主権者である市民が見張り、人権と民主主義思想に反する悪徳警察官や刑事を告発し罰することができる制度の新設が必要です。

検察も警察に追随し、いい加減な仕事しかしていませんが、彼らの人権感覚のなさも唖然とするほかありません。元検事の郷原信郎さんも証言していますが、検察官は自分と組織のため(私益)しか考えず、【公共】という意識はまるでないとのことです。ストーリーをつくり、それに沿って証拠までつくってしまう検察官、シロと知りつつ、決定した方針のままに起訴する検察という組織。倫理などどこ吹く風です。

われわれの税金を使って集めた証拠も、検察庁は隠匿して公開しない。公開しないことを検察庁出身の最高裁判所の判事が許可する!検察庁に支配された裁判所、否法務省全体が検察の支配下にあるおぞましい事態については、一昨日の『NHK・クローズアップ現代』でも取り上げ、批判していました。

主権者が主権者のお金で雇っている警察官や検察官が、人権と民主主義思想を踏まえず、自分たちの利益のために働き、次々と冤罪を拵える。この危険な【暴力装置】の人事と組織を根本的に変えるのは、主権者の代行者である国会議員の役割です。彼等がその役を果たせなければ、議会制民主主義は死んでしまいます。


武田康弘
コメント
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