2003年の8月15日に発売された『天皇の玉音放送』小森陽一著(五月書房刊・CD付き)を、わたしは一読して「よくぞ出した」と感心して40冊買い込み、白樺同人や鎌ヶ谷市公民館の「とわの会」の方々に購読してもらいました。税込2520円と高い本でしたので、八木書店にお願いして一割安くして頂きました。
この書のように「ほんとうのこと」を明瞭に書くのは、まだまだわが国ではタイヘンなことで、著者の小森陽一さんには感謝と敬意を現し、わが『白樺教育館』の【民知の図書館】の推薦図書としたのでした。
あれから9年、いまだにマスコミも学校も天皇ヒロヒトの戦争犯罪ー責任について誤魔化し、事実に沿った正しい認識をもとうとしませんが、こういう公正さに欠けたウソ偽りを続けていれば、日本人と日本社会の健全な発展は望めませんし、公平・公正な歴史教育もできません。まだ読まれていない方には、ぜひ一読をお薦めします。
とにかくまず一番必要なのは、きちんとした事実を学びつつその意味を問うことです。
ところで、今まで気にしなかった著者についてネットで検索したところ、ちょっとビックリしました。小森さんは、北海道大学を卒業し今は東京大学教授の職にありますが、高校はわたしと同じ文京区の都立校(わたしは向丘高校・小森さんは竹早高校)で、わたしと同じく生徒会長として学校改革を成就させた経験を持ち、なんと誕生日まで5月14日と一緒です(ただし彼の方が一年下)。
というわけで、著者の小森さんに親近感が湧きましたが、さらにオマケがあり、わが『白樺教育館』ー「愉しい哲学の会」の同人である鈴木文子さんは、小森陽一さんのお母様で「青い空」の作詞者である小森香子(こもり きょうこ)さんと親しいとのこと。
嬉しい偶然が続きビックリです。
武田康弘