思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

安倍首相の目的は、日本を「テロとの戦い」の国家にすることです。

2015-01-28 | 社会批評

 

  安倍首相の目的は、日本を「テロとの戦い」の国家にすることです。
いままでの彼の著作や発言を見ていると、明瞭に分かります。彼の顔には顕現しています。

  教育における戦前思想の復活を目がけるのも、財閥復活のための経済政策も、従軍慰安婦問題はなかったことにしようとする態度も、靖国参拝も、武器輸出も、スパイ法も、「軍事力を行使できる国」にするためと一つです。

  強権政府こそ安倍首相の理想です。強い国家権力、「アメリカと一体化した日本主義」の構築をめがけます。天皇元首の下で日本人の統一を進めることが、安倍首相のいう自由と人権の民主国家です。

  したがって、本気で後藤さんを助ける気は、はじめからありません。イスラム国の非条理性が露わになれば、集団的自衛権を発動して「テロとの戦い」に参戦する道が開けます。
  (☆わたしは、本気度の低い安倍首相を、ヨルダン国王の愛の心が上回って、後藤さんが解放されることを切に祈っています。奇跡よ起これ!)

  彼の理念は明確ですので、課題は、それを現実化するために「どう国民を誘導するか」の戦略を立て、練り、緻密化することにあります。

  一般の国民だけでなく、与党にいる公明党も、野党も、どうも、みな、安倍グループの計略に引っ掛かり、その「国家主義の発想」に乗せられているようです。極めて危ない状況ですが、危機感が薄いのがとても気掛かりです。国家主義→日本主義的共同体という思想は、主権在民の民主政、市民自治による市民的共同体とはまるで異なるーまったく別物であることを明晰に自覚しなければ、彼とそのグループの「」から抜けることはできません。

  愚かでかつ恐ろしい安倍グループの「罠」の自覚が何より必要です。

  まず、分明に安倍首相の正体とあるべき日本の方向を知り、次に、戦後日本の政治的謎を構想的に解くために、以下の二冊をお薦めします。
  『安倍首相から日本を取り戻せ』    『日本は、なぜ、原発と基地を止められないのか



武田康弘

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