(マニング上等兵)
2011年7月9日にHHK BS1で放映された『マニング上等兵の戦争~米「機密漏えい事件の衝撃』では、アフガニスタンやイラクで「楽しみのために市民を殺す」米兵たちの姿が紹介されています。
アメリカ兵たちが自分のビデオで市民を殺害する場面を撮っています。
映画のように「はい、カット」と言いながら、バイクで走る若者に何十発も打ち込む場面を撮り、殺した後で写真も写します。
また、銃を連続で打ち、さんざん逃げ惑わせた上で殺す様子。弾を命中させた瞬間には、「ナイス・ショット」というナレーションを入れています。
アメリカ軍にとって都合の悪いこれらの情報を漏洩したマニング上等兵はイラクで逮捕され、終身刑ではないかと言われますが(その後2013年に35年の禁固刑が確定)、彼を励ますアメリカの市民たちの集会の模様も紹介されています。「I AM BRADLEY MANNIHG」(わたしは、マニング)というプラカードを掲げて。
「TF373」という暗殺を任務とするアメリカの特殊部隊についても説明していました。テロリストを殺すことが任務です。
リスト(2000名以上)に載るある人物を殺害するために教会にロケット弾を撃ち込み、子どもを含む市民を殺しました。誤爆ではなく、意図的です。この作戦は失敗で、市民だけが殺されました。
元は、アメリカが対ソビエトのためにつくった「アルカイダ」のトップ、オサマビン・ラディンを殺害したのもこの「TF373」です。
「対テロ戦争」ー正義の戦いだ と言います。
テロは、アメリカの過去の戦争が生みだしたものですが、アメリカ政府や軍は、反省するどころか、ますます、対テロ戦争ーテロには屈しない、と声高に叫びます。
わが国でも、安倍首相は、無思慮、無分別の言動で、アメリカの「正義の戦い」と歩調を合わせます。いったいどこまで愚かなのか。
安部晋三よ、子どもじみた強がりはやめなさい。少しは成長したらどうですか!
武田康弘(元「参議院行政監視委員会調査室」客員調査員 哲学講師)