思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ビックリ! 明日の都響、大野和士指揮のベルリオーズ「レクイエム」、いま、完売! (追記ー演奏評)

2015-04-11 | 芸術
 

ウソ~~、ビックリ!!
わたしは、高校生のころよりのベルリオーズファンですので、あと2、3年で半世紀!

明日、都響(東京都交響楽団)が大野和士の指揮で、『レクイエム』をやるので聴きに行こうと思っていました。昔(大昔)学生の時に、都響の定期会員で毎月聴きにいっていましたので(安くていつも空いているので、一番よい席で聴ける)、チケットは当日買えばいい、と思っていました。

でも、念のためと思い、いま、東京文化会館に電話したのですが、驚くことに、席は最後の1枚!!わたしがそのS席を買ったので、完売!!!うそ~~~でしょ。
ほんとにビックリ、いつもガラガラだったのに~~
 
レクイエムは、「敬虔なクリスチャン」とは程遠いベルリオーズが、自身の想像力のために書いた曲ですが、自伝で、最高の作品と言っています。わたしは、長いこと、ミンシュ(二種類)やデイヴィス(二種類)や小澤などのLPやCDを聴き、この曲がベルリオーズの一番だとは承認していませんでしたが(笑)、1994年2月14日のドレスデンでのライブ(デイヴィス指揮ドレスデンシュターツカペレ、ドレスデン国立歌劇場合唱団など)をCDで聴き、はじめてこの曲の真価を認識したのでした。

明日が楽しみと同時に、演奏が難しい曲だからな、という不安もあります。ドキドキです。




最高の「レクイエム」(クリックで拡大)

追記
演奏評

絶え入るような美しさ、は、なし。
ベルリオーズの精妙で霊感に満ちた世界は、なし、でした。

迫力を望むのは、基礎体力のなさを悲しくなるほどに露わにする都響ではとても無理。弱弱しい。

海外から来日するオケと比べてはいけないと思いつつ、つい愚痴ってしまいます。

一人ひとりが、心肺機能の強化や筋トレをして身体から鍛え直さないと、欧米の音楽の魅力はとても開示できない、という大昔からのわたしの思いをまた繰り返す感想になってしまいます。真によい=魅力ある音楽をしたいという「欲望」があるなら、チャレンジですよ。音楽は、心身全体でつくり奏でるもの。アクションも小さすぎで、心の弱さがあらわれていました。合唱も人数ばかり多くて迫力がないー表出力が弱いので、小さな声としか聞こえないのです。

Sanctusでテノールのスミスの独唱が入ると俄然「色」が出ました。やはり、優れた外国人の助っ人が必要です。鈴木雅明・バッハコレギウムも同じで、昨年12月の「メサイア」全曲でも、優秀なテノール(ダニエルズ)とバス(ウィリアムズ)、彼ら外国人のクリアーで強い表出力があって演奏が成立していました。今回も同じ。

今日は、難曲・大曲に挑んだ点のみ評価します。
でも、もう、40年も昔、ここ文化会館で日本フィル解散時、小澤征爾が挑んだベルリオーズ「テ・デウム」は、感動的なものでした。日本人でも出来るはずです。


武田康弘

追記
音楽には関係ないのですが、小泉元首相が来ていたのには驚きました。よりにより、ベルリオーズのレクイエムとは。



コメント
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