アテフ・ハリム(ヴァイオリン)& パスカル・ジロー(ピアノ)
「ブラームス・ヴァイオリンソナタ全集」(2004年8月フランス、スタジオ録音)
事前勉強や知識は必要なし、
楽譜も何もいらない、翻訳なしに、ダイレクトに心に響き溢れます。
愛に満ちた豊かな音が部屋を満たします。
従来のクラシックとは違うのです。でも、ポピュラー音楽ではないし、もちろん、ジャズでもロックでもないのですが、ジャンルを超えた音楽!ジャンルを超えたブラームス?なんと言うのか、情熱や愛が、そのまま音・音楽になっているという感じで驚きです。
「こんなヴァイオリンの音、聴いたことない!どうしてこういう音がするの?素晴らしいわ。」「早く、コンサートに行きたい!」
とは、かみさんの弁。
わたしが聴いてきた名演奏、クレーメルとアファナシエフ(87年)や、デュメイとピリス(92年)のブラームスもそれぞれに素晴らしいのですが、ブラームスのソナタを繰り返し聴きたくなり、二日で三度も聴いたという経験は始めてのこと。ほんとうに温かい、熱いというほどに温かい。上質さと親しみが同居している。
音楽への愛、
ヴァイオリンへの愛、
ブラームスへの愛、
なによりも人間への愛・命への愛に満ちている。
なんという幸せな音楽なのだろうか!
6月28日(日)、東京文化会館小ホールでの演奏会、わたしも待ち遠しい~~~~
まだチケットはあるようですので、皆さまもぜひどうぞ。全席4500円です。
武田康弘