思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

宮司の三輪隆裕さんが、神社本庁と日本会議を批判ーー明治政府作成の「国体思想」を神社の思想とする誤り

2017-01-13 | 学芸

以下は、アエラの記事ですが、わかりよく核心が語られていますので、シェアします。拡散すべきと思います。

現役宮司が日本会議を批判 全体主義のこわさに警戒を。

 

三輪隆裕(みわ・たかひろ)/1948年生まれ。神職三輪家56代目。名古屋大学文学部卒業。至学館大学客員研究員(撮影/編集部・作田裕史)

2016年の新語・流行語大賞は「神ってる」。“聖地巡礼”“パワースポット”がにぎわいを見せ、神様が身近にあふれる。3・11から6年、一人ひとりがそれぞれの形で宗教と向き合う時代。日本の宗教にいま、何が起きているのか。AERA 1月16日号では「宗教と日本人」を大特集。清洲山王宮日吉神社宮司の三輪隆裕氏に、伝統ある神社界が生む全体主義の怖さについて語っていただいた。

*  *  *

 まず申し上げたいのは、神社本庁の包括下にある神社で、政治活動に積極的にかかわっている神職は、全体の1%ほどしかいないということです。

 ほかは、神社本庁が改憲署名用紙を置いてほしいと言うから署名簿を置く。選挙で誰かを応援してほしいと言うから応援する。何となくやっているだけです。

 それはなぜか。神職になるには神道学科のある皇学館大学や国学院大学、または地方の神職専門学校で学び、神宮や有力神社で研修をするのが一般的です。このとき、上の方針に絶対逆らうなと徹底して教育されます。上の方針を批判したり、変更したりすることは一切してはならない。神社本庁が考える「伝統」のみが理想であるということ。機関紙の「神社新報」をはじめ、さまざまなルートでそうした「伝統」を刷り込まれるのです。いまの神社界にいる限り、そうした全体主義から抜けることはできないでしょう。

 神社本庁は、明治政府がつくった「国体」を日本の「伝統」と思い込み、天皇を頂点とした家族主義的国家の実現を目指しています。

 本来、多神教である神道には、一つの価値観や規律で国民を縛るという発想はありません。神道の伝統をはき違えています。

 これも理由があります。戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の「神道指令」で国家神道が解体されて、神社界は生き残るために宗教法人・神社本庁になりました。当時のリーダーたちは、明治時代に神職に就いた人々だったので、「国家神道」こそが神道の伝統だと勘違いしてしまったのです。

 その時代から、2代、3代と代替わりをして、ゴリゴリの皇国史観を持つ神職はほとんどいなくなった。考え方がリベラルな宮司もいますが、神社本庁の主導する「伝統」にはあらがえない。その「伝統」を外側からプッシュして先鋭化させているのが、民主主義を敵とする、日本会議の思想の核をつくっている人たちです。日本会議は神社本庁の「伝統」と1%の「真性右派」をうまく利用することで、動員力と資金源を手にしました。全国に8万もの拠点を持つ神社本庁を取り込むことで、小さな組織を大きくみせることに成功したのです。

 神社本庁の政治組織である「神道政治連盟」の政策委員の顔ぶれも、神職主体から、日本会議周辺の思想家中心に変わりました。その影響力が強くなっている証左でしょう。

 いつの時代も人々が従順であれば、一部の人間の意思でいつの間にか極端な社会になるのが、全体主義の怖さです。気をつけねばなりません。

(構成/編集部・作田裕史)

AERA 2017年1月16日号      (※太字と色は、武田による)

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中学校部活動(我孫子市など)の異常性、せめて週休2日は確保すべき! こどもたちの悲鳴。

2017-01-13 | 教育

世界からはとても遅れたとはいえ、会社は、週休二日制になっています。
ところが、中学校の場合、多くの運動部や器楽部では、週に一度しか休みがなく、大会や発表会が日曜にあると、週に一度も休みがない場合もあります。
我孫子市の場合は、連休さえ部活動です。

あまりの異常さに言葉がありません。まるで新興宗教のようで、部員は、やがてその異常性を異常だとは思わないようになります。生徒同士が、先輩後輩が、互いに励まし合い、その長時間性を乗り越えるのです。
なにか戦前の「滅私奉公」、あるいは戦後の「猛烈社員」のような精神状態で、その長時間の拘束→朝早くからの練習と放課後の練習に耐えるのが「美徳」となります。

なぜ、いつまでも日本という島国では、「世界一の長時間労働、世界一の学校拘束」が続くのか?という考察は、いまは置きますが、
とにかく、子どもに精神的&肉体的な余裕を与えよ、
大人が、時間をすべて管理する→こどもの自由を奪うのをやめよ、
家庭で、親子で過ごす時間を与えよ、

こどもは、とりわけ中学生は、部活のために、頭も心も身体も縛られ、自由に身動きが取れません。だんだんと縛られていることが「快感」あるいは、集団の意思に従うのを「当然」と感じるようになり、自分を失います。個性の幅はとても狭くなり、いわゆる型ハマリの日本人になりますが、それは、人間として不幸です。

 大人は、このようにこどもを家畜化している罪を自覚しないといけません。ひどい罰当たりの行為であることを自覚しないといけません。家畜が家畜を管理する!?
こどもたちが、個人性=自己を失い、伸びやか、生き生き、精神の自由な発露が失われていると、社会は窒息します。個人が光輝かなければ、全体も躍動しません。

やすみを与えよ!最低でも週休二日、たとえば、水と日とか、休みがつぶれる場合は、その前日か翌日を休みにせよ! これは、こどもたちの心の底からの叫び声なのです。
教師たちよ、抑圧をやめよ!




武田康弘

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ミヒャエル・ザンデルリンク指揮 ドレスデンフィルー6月25日所沢ミューズでの演奏会にぜひ!関東では唯一

2017-01-13 | 芸術

http://www.muse-tokorozawa.or.jp/event/detail/20170625/

 

 

ミヒャエル・ザンデルリンク[指揮]
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

日 時 2017年6月25日(日) 14:15 開場/15:00 開演
会 場 アークホール座席表ホール案内
出 演 ミヒャエル・ザンデルリンク[指揮]公式サイト
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団公式サイト
曲 目 ブラームス:交響曲第4番
ブラームス:交響曲第1番
チケット
料金

S席:8,000円 A席:7,000円 B席:6,500円 P席:6,000円

メンバーズ倶楽部会員 メンバーズ倶楽部とは?

S席:7,200円 A席:6,300円 B席:5,850円 P席:5,400円

チケット発売

12月18日(日)メンバーズ優先販売開始
12月25日(日)一般発売開始

チケットのお求め

ミューズチケットカウンター

ミューズチケットカウンター:電話番号04-2998-7777

チケット購入方法

窓口販売:10:00 ~ 19:00 電話予約:10:00 ~ 18:00
(休館日は営業しておりませんので予めご了承ください。)

 

  わたしは、2013年にミヒャエル・ザンデルリンク指揮・ドレスデンフィルの初来日(サントリー・ホール)を聴いて、とても感動しました。曲目は、ベートーヴェン7番とブラームス1番でした。
伝統あるオーケストラが、まるで学生オケのように全力で熱い演奏をするのに、驚き、感心し、ザンデルリンクのキビキビとした指揮、ピュアで斬新な解釈にすっかり惚れてしまいましたので、
2015年の再来日にも足を運びましたが(東京文化会館)、これもまた見事なベートーヴェン(5番、6番)で、新しい表現に溢れていました。

  今年2017年は6月25日に所沢ミューズです。関東地方ではこの1回だけの演奏のようです。わたしはとても楽しみで、当日はリハーサルから参加して、そのまま本番を聴きます。曲目は、ブラームスの4番と1番です。
みなさまもぜひ、お出かけ下さい。海外オケですが、日本のオケと同一料金で聴くことができます。


武田康弘

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