思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ジョナサン・ノット賛  多色多面、パワフルだが優しく丁寧、愛に満ちた明るさ、人間性溢れる音楽。

2017-01-28 | 芸術

 
2016年12月11日 撮影・武田。
「コジ・ファン・トゥッテ」終了後。
東京芸術劇場で。


 このところ、CDで、ジョナサン・ノットの指揮するマーラーの9番(バンベルク交響楽団)とブルックナー8番(東京交響楽団)を繰り返し聴いてきましたが、

 ノットの指揮は、余裕感があり、実に多面的・多色で、今までいない指揮者だな、と改めて強く感じています。各場面が万華鏡のように色とりどりで、感情の変化に富み聴き飽きません。クラシック音楽に新しい世界を拓きますが、それは、変わった演奏で人を驚かさせるのではなく、本質的に新しく素敵なのです。

 昔の名演、一つの曲を一色で統一し、求心的に聴衆を引きずり込んでいくというのとは全く異なり、それぞれの場面が、それぞれの音が、そして全体の色模様が楽しく美しいのです。エロースの音楽です。今月92才で亡くなったジョルジュ・プレートルのように色気がたっぷりですが、ずっと現代的で知的です。

 ノットは、たいへん頭がよく分析力が強いのですが、それが表に出ず、抒情的な優しさと明るさが全体を支配します。昨年、6回聴いたライブ(東京交響楽団)も、すべて嬉しくなる演奏ばかりで、なんとも気持ちがよいのです。健康で、美しい。

 パワフルでダイナミックですが、丁寧で優しく、人間愛に満ちていて、威圧感が皆無で、民主的で、親しみがあり、心が温かくなります。悲しい曲や場面にも愛があり、救いがあります。

   求心的な宗教性や主義ではなく、多様で明るい人間性豊かな世界です。これは21世紀の音楽で、とても明晰、みなを幸せをにします。、何度でも聴きたいと思わせる演奏です。

 次は、マーラーの交響曲全曲セット(バンベルク交響楽団)を購入しよう。
それにしても、ノットの指揮でこの先7年間もさまざまなライブが聴けるのは、なんという幸せ!! 今年もまた東京交響楽団との演奏会、とても楽しみです。


武田康弘

追加(FBのコメント欄に載せたもの)

最初は歌手志望で、ピアノ奏者であり、器楽(フルート)奏者でもあるノットは、
個々の音楽場面の内側から音楽を見、知り、
そして、
頭脳明晰な指揮者として全体を俯瞰する。
個々の音の美しさ・よさの追求と、中身=イデー、いわゆる精神性の追求を同時に行えるので、
健康で、流れのよい展開が、快感(頭と身体の双方の)を呼びます。

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必聴必見!山本太郎の自由党他の代表質問、ほんとうのことを面白くズバリ!拡散を。

2017-01-28 | 社会批評

https://www.facebook.com/shiminmedia/videos/1271336626246100/

ぜひ、ごらんください!!
山本太郎は、国民の代弁者=真の国会議員です。
ゆえに、参議院議事録から削除しようと自民党が画策しています。
由々しき事態です。


武田康弘 元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員(国会職員に「日本国憲法の哲学的土台」を講義)


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