以下は、今さらとも思いますが、「もっとも優れた子育ては民主型」が紹介されています。
わたしのフィロソフィー(長年の主張と実践)は、家庭での子育て・教育はもちろん、会社経営でも学校運営でも、優れた思想と実践は民主性=民主型です。
日本オラクル(株)のミラクルな大成功(爆発!)は、わたしの思想と手法を初代社長の佐野力が採用したからです。
武田康弘
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msnニュースより
『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』が話題だ。「最もクールで、最もわかりやすい」「これからの子育ての新基準」と絶賛されている話題のベストセラーから、驚きのノウハウを紹介す
親の子育てスタイルが、一生を左右する
次のような子どもに育ちやすい子育てスタイルがあります。
●自立心が強い
●自信がある
●社会的能力が高い
●不安が少ない
●落ち込みにくい
こういった子どもの親は、子どもの要求に上手に応じて協力的であり、厳しくも敬意をもって親のルールを守らせます。カリフォルニア大学バークレー校の研究者ダイアナ・バウムリンドは、この子育てスタイルを「民主型」と呼びます。
1980年代半ば以降、数々の研究によって、子育てスタイルと子どもの社会行動に強い相関関係があることが証明されてきました。
子育てのスタイルが、子どもの未来の姿を保証するわけではありません。親が子どもに与える影響には限りがあります。他に「遺伝子」「友人」「文化」「親以外の大人(シッター、教師、祖父母、コーチ)」という要因があり、親から受ける影響は20~50パーセントと言われています。
でも、できる限りのことはしたいですよね?
「子育てスタイル」の違いで子供はこう変わる
親の子育てのスタイルには、以下の4つがあります。
■独裁・支配型の親
厳しくて、温かみがない。 厳格なルールを持ち、説明なしに命令に従うことを子どもに期待する。 子どもは概して行儀がよいが、「自制心」という極めて重要なスキルの発達が遅れる。 また、善悪の判断基準が、内在する規範ではなく処罰の脅威という外部からの制圧によるため、道徳の判断力が劣る。
〈「独裁・支配型の親」の声のかけ方〉「こら!列に割り込まないで!どきなさい、あの子を先に通して」「さあ、帰るわよ」。それでも遊んでいたら、抱っこして立ち去る。「止まって、脱げた靴を履きなさい」「そこまでにしなさい。いますぐ謝りなさい。今度やったら、後悔するよ」「座りなさい」「まだお腹が空いてるの?残念だけど、おやつは食べたでしょ。1つだけというルールよ」
■民主型の親
厳しくて温かい。関わりを持ち、反応が良く、高い期待をする。意識的に独立心と自己主張を育む。ルールをつくるときは子どもを話し合いの輪に入れ、ルールを破ったらどうなるかを明示する。罰するのではなく教えることでしつけをする。
〈「民主型の親」の声のかけ方〉「○○ちゃん、順番を待とうね」「あと5分で帰るわよ」「あと1回すべり台をすべったら、コートを着なさい」。それでも遊んでいたら、抱っこして立ち去る。「えらいわ、よく考えたわね!靴が脱げたのに、工夫してお山に登れたね」「怒ったときに、人を叩かないのよ。他にどうすればよかったかな?叩くなら、もうここにはいられないよ」「ベビーカーでは座っていてね。○○ちゃんが落っこちてケガをしたら、ママは悲しいわ」「まだお腹が空いているのね?ぶどうか、チーズを1つ食べてもいいわよ」
■消極・受け身型の親
温かいが厳しくない。 子煩悩で親子の会話が多いが、甘やかす。対立を避けたがり、規律を嫌がるので、親のルールを施行しない。 子どもは自己評価が高いが衝動的で、ドラッグやアルコール依存症になりやすく、学校でトラブルに巻き込まれやすい。
〈「消極・受け身型の親」の声のかけ方〉 子どもの割り込みを見ているだけ。相手の親に、薄笑いをうかべて謝る。「さあ、帰る時間よ、いいわね?」。それでまだ遊んでいても、親は座ったまま。「脱げた靴、履きなおしたほうがいいんじゃない?」「今度叩いたら、もう帰るわよ。ママはいまなんて言った?もうやらないで。帰りたいの?叩かないで、ってお願いしたよね。やめなさい。帰りたいの?今度叩いたら帰るわよ」「座ってちょうだい。座ったほうがいいわよ。まあ、少しだけなら立ってもいいかな」「まだお腹が空いているのね?わかったわ、なんでも好きなものを食べなさい」
■無関心な親
厳しくも温かくもない。 子どもに最低限のものは与えるが、それ以外は関わらない。こういった親に育てられた子どもは非行に走りやすい。
「独裁・支配型」は親がラクなだけ
子育てスタイルに影響を与えるのは、子どもの気質、親の気質、親が受けてきた子育て、周囲の親の子育てなどです。ベッドタイムに、子どもがベッドから抜け出そうとする回数も。
独裁・支配型の子育ては、脅したり叩いたりして言うことを聞かせるので、ある意味「ラク」です。
民主型は、時間がかかり、労力も忍耐力も必要です。だから、失敗を覚悟して次回もトライする、ぐらいの気持ちで挑戦しましょう。親が短気な性格だったり、お手本となる民主型の親が周囲にいない場合は難しいかもしれません。
場当たり的に対応するよりも、子育てのスタイルを決めておくと、やりやすいです。私は毎日、微調整をしています。最終的には親の選択にかかっています。カウンセラーや子育てコーチ、パパママ教室のサポートを得るのもよいでしょう。